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火のないところに煙は立たず/「火の・・・」

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清張作品の題名は「黒の...」とか「霧の旗」・「波の塔」など「の」が多く使われている。

ぼんやり題名の特徴などを考えていたと、きその特徴を整理してみようと思い立った。

まさに蛇足的考察である!


No006 04/07/07 火のないところに煙は立たず/「火の・・・」

火の記憶」・「火の前夜(未購入)・「火の縄」・「鬼火の町」・「火の虚舟」・「火の路(上)」「(下)

陣火(信玄軍記)(未購入)・ 「(【絢爛たる流離】第七話)・火神被殺」「火と汐」・「【隠花の飾り】第三話『北の火箭』
火の記憶」「小説公園」1953年

火の前夜(未購入)「別冊週間サンケ」1959年

火の縄(原題=雲を呼ぶ)「週間現代」1959年 時代小説

鬼火の町」「潮」1965年 時代小説

火の虚舟」「文藝春秋」1966年 時代小説

火の路(上)」「(下)(原題=火の回路)「朝日新聞」1973年

」は、清張の小説によく似合う。やはり「火の記憶」が記憶に残る作品である。

時代小説もある。

火の記憶」の印象が強いせいか、火から連想される「炎」。その向こうに見えるかすかな記憶

まさに、「
火の記憶」の世界が広がる。

各作品の時代も1950年代から1970年代まで、平均的に書かれている。


」の付く題は他には

陣火(信玄軍記)(未購入)信玄戦旗(原題=信玄軍記) 『小説春秋』1956年

(【絢爛たる流離】第七話)「婦人公論」1963年

火と汐」「オール讀物」1967年

火神被殺」「オール讀物」1970年

【隠花の飾り】第三話『北の火箭』」「小説新潮」1978年


2004年07月07日記