松本清張_火の虚舟

題名 火の虚舟
読み ヒノキョシュウ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 松本清張全集 21 小説東京帝国大学・火の虚舟【蔵書No0102】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1973/4/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「文藝春秋」
作品発表 年月日 1966年(昭和41年)6月号〜1967年(昭和42年)8月号
コードNo 19660600-19670800
書き出し 中江兆民のことをお話しします。兆民の事歴は、実ははっきりと分からないのです。こういうと妙に聞こえるかも分かりませんが、兆民という人はたくさん本を書いたり翻訳をしている。漢訳だが有名な、ルソーの「民約訳解」があって、明治初期の自由民権運動の理論的な啓蒙家の役割をつとめ、そのために兆民は「東洋のルソー」などといわれてきた。また、「三酔人経綸問答」「国会論」「四民乃目醒」などという、当時の政治に対する兆民の批評なり考え方なりが書かれたものも出ています。兆民は、明治十四年に西園寺公望が社長で発刊した東洋自由新聞に論説を書いたし、二十一年には自由党系の東雲新聞に主筆として大阪で論陣を張っていたから、そういうものは集められて出ている。あるいは、愛弟子の公徳秋水が集めた「兆民文集」といったものもあります。
作品分類 小説(長編) 139P×1000=139000
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