題名 | あとがき 松本清張全集 4 『黒い画集』を終わって | |
読み | アトガキ マツモトセイチョウゼンシュウ 4 クロイガシュウヲオワッテ | |
原題/改題/副題/備考 | ● シリーズ名=黒い画集 ●全9話 1.遭難 2.証言 3.坂道の家 4.失踪 5.紐 6.寒流 7.凶器 8.濁った陽 9.草 |
●全集(9話) 1.遭難 2.坂道の家 3.紐 4.天城越え 5.証言 6.寒流 7.凶器 8.濁った陽 9.草 ※『黒い画集』を終わって |
本の題名 | 松本清張全集 4 黒い画集■【蔵書No0055】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1971/08/20●初版 | |
価格 | 880 | |
発表雑誌/発表場所 | 「光文社」「黒い画集3」(昭和三十五年七月) | |
作品発表 年月日 | 1960年(昭和35年)7月 | |
コードNo | 19600700-00000000 | |
書き出し | 『黒い画集』は、昭和三十三年九月末から「週刊朝日」に連載をはじめた。完結まで一年九ヶ月かかったわけである。週刊誌の連載小説としては長いほうであろう。はじめ、書き出したときにはこんなに続くとは思わなかった。書きおえた今は、ほっとするとともに、あんがい、短いかったような気もする。それは、この作品に作者の満足が満たされなかったからであり、連載がすんだ直後には、もっと気に入ったものが書けそうな未練が残っているからである。最初、この連載の話があったのは、当時の編集長、扇谷正造氏からで、同氏は、短い物語をいくつか書いてみないか、ということだった。それも一編が二三回程度のつもりだった。しかし、一回一五枚、三回としても四十五枚の短編では、私には自信がなかった。近ごろ流行のショート・ショートというものは、私には合わない。それで、そのような短小な物語の集まりよりも、全編を一つにした長編にしたい希望が私の方にあった。 | |
作品分類 | あとがき | |
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