松本清張_小説と古史への旅 祭神の謎と神事

題名 小説と古史への旅 祭神の謎と神事
読み ショウセツトコシヘノタビ サイジンノナゾトシンジ
原題/改題/副題/備考 ※『旅』(1983年1月・新年号)
〔再録〕小説と古史への旅(日本放送出版協会)
小説の材料」■講演■
わたしの小説取材から見た人物像」■講演■
岡倉天心とその周辺」■講演■
わたしの小説作法」■講演■
古代史へのいざない」■講演■
祭神の謎と神事
道鏡事件の謎と清麻呂」■講演■
古代を検証する」■座談会■
本の題名 小説と古史への旅【蔵書No0179】
出版社 日本放送出版協会
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1983/12/20●初版
価格 1300
発表雑誌/発表場所 「旅」新年号
作品発表 年月日 1983年(昭和58年)
コードNo 19830100-00000000
書き出し だいたい日本の古代説話というのは、ほとんどが『古事記』から出ていて、それ以外のものはきわめて少ないのです。したがって、神話を語るとなると『古事記』の話ということになります。『古事記』の成立あたりから始めると話が長くなるのですが、ごくおおまかにいいますと、日本の神話は二つの系統に分けられる、とわたしは思っています。一つはいわゆる出雲系統、もう一つは近畿地方を中心とした大和系統の説話です。ここで「説話」といったのは、「神話」という言葉がギリシア神話の翻案のようなので、わたしには気に入らないからです。『古事記』では、いわゆるアマテラス大神の孫が、日向に天降って、そこから大和へ入ってくる。この天孫がニニギノミコトであり、その曾孫にあたるカムヤマトイワレビコノ命が日向から大和へ入り、大和地方を征服して神武天皇となる。つまり、それまでその地域にいた異民族というか先住民族を退治した、というストーリーになっています。
作品分類 古代史
検索キーワード