松本清張_日本の黒い霧 第十二話 謀略朝鮮戦争(改題)

(原題=謀略の遠近図)

題名 日本の黒い霧 第十二話 謀略朝鮮戦争
読み ニホンノクロイキリ ダイ12ワ ボウリャクチョウセンセンソウ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=日本の黒い霧
(原題=謀略の遠近図)
●全12話=全集(12話)
 1.下山総裁謀殺論(
下山国鉄総裁謀殺論
 2.運命の「もく星」号(
「もく星」号遭難事件
 3.謀略疑獄−−その氷山の一角(
二大疑獄事件
 4.北の疑惑−−白鳥事件(
白鳥事件
 5.諜報列島−−亡命ソ連人の謎(
ラストヴォロフ事件
 6.
革命を売る男・伊藤律
 7.
征服者とダイヤモンド
 8.画家と毒薬と硝煙(
帝銀事件の謎
 9.白公館の秘密(
鹿地亘事件
10.
推理・松川事件
11.黒の追放と赤の烙印(
追放とレッド・パージ
12.謀略の遠近図謀略朝鮮戦争
なぜ「日本の黒い霧」を書いたか
本の題名 松本清張全集 30 日本の黒い霧【蔵書No0118】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1972/02/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「文藝春秋」
作品発表 年月日 1960年(昭和35年)12月号
コードNo 19601200-00000000
書き出し このシリーズを書きつづけて、遂に最終回を迎えた。いつかも書いたように、これは日本における米軍占領中の出来事に限定している。その意味で、ここに「朝鮮戦争」を取上げるのは、奇異な感じを読者は受けられるかもしれない。朝鮮戦争はケタ外れに大きいし、必ずしも、このシリーズの最終に書くべき課題ではないかもしれない。しかし、これまで書いてきた一連の事件の最終の「目的」は朝鮮戦争のような極点を目指し、そこに焦点を置いての伏線だったと云うこともできる。もっとも、米軍は最初からこの戦争を「予見」したのではあるまい、在日米軍は、その占領初期の段階では、少なくとも日本民主化の忠実な使徒(もちろんアメリカの利益の枠の中で)であった。それが変貌したのは極東情勢の変化からである。一九四八年頃から、そろそろ、この「予見」がはじまったといってよい。
作品分類 ノンフィクション(短編/連作) 33P×1000=33000
検索キーワード