松本清張_日本の黒い霧 第一話 下山国鉄総裁謀殺論(改題)

(原題=下山総裁謀殺論)

題名 日本の黒い霧 第一話 下山国鉄総裁謀殺論
読み ニホンノクロイキリ ダイ01ワ シモヤマコクテツソウサイボウサツロン
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=日本の黒い霧
(原題=下山総裁謀殺論)

●全12話=全集(12話)
 1.下山総裁謀殺論下山国鉄総裁謀殺論
 2.運命の「もく星」号(「もく星」号遭難事件
 3.謀略疑獄−−その氷山の一角(
二大疑獄事件
 4.北の疑惑−−白鳥事件(
白鳥事件
 5.諜報列島−−亡命ソ連人の謎(
ラストヴォロフ事件
 6.
革命を売る男・伊藤律
 7.
征服者とダイヤモンド
 8.画家と毒薬と硝煙(
帝銀事件の謎
 9.白公館の秘密(
鹿地亘事件
10.
推理・松川事件
11.黒の追放と赤の烙印(
追放とレッド・パージ
12.謀略の遠近図(
謀略朝鮮戦争
なぜ「日本の黒い霧」を書いたか
本の題名 松本清張全集 30 日本の黒い霧【蔵書No0118】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1972/02/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「文藝春秋」
作品発表 年月日 1960年(昭和35年)1月号
コードNo 19550100-00000000
書き出し 昭和二十四年七月五日(死体発見六日)に発生したいわゆる下山事件は表面上はまだ解決してない。警視庁では自殺とも他殺とも明瞭な線を公表していないうちに捜査は一応打ち切られてしまった。警視庁がどのような理由で捜査を打ち切ったかは、その後半年ばかりして『文芸春秋』及び『改造』に発表された「下山事件捜査最終報告書」「下山事件白書」によって察しがつく。つまりこれによると初代国総裁下山定則氏は「自殺した」という結論になっている。この捜査報告書は警視庁が自ら公表したものではなく、この二雑誌が「苦心してスクープ」したものであるが、資料は警視庁捜査一課のものと思って間違いない。もっとも両雑誌のスクープは、或る通信社の記者が警視庁から資料をひそかに手に入れたと称して売りつけたものだが、両雑誌ともお互いに知らずに同時に発表したので完全なスクープにはならなかった。つまり、この資料の出し方に警視庁側の芸の細かい演出の匂いが強いのだ。公式の「発表」をしないで、このようなかたちで「告知」したのである。
作品分類 ノンフィクション(短編/連作) 56P×1000=56000
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