松本清張_日本の黒い霧 第九話 鹿地亘事件(改題)

(原題=白公館の秘密)

題名 日本の黒い霧 第九話 鹿地亘事件
読み ニホンノクロイキリ ダイ09ワ カジワタルジケン
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=日本の黒い霧
(原題=白公館の秘密)

●全12話=全集(12話)
 1.下山総裁謀殺論(
下山国鉄総裁謀殺論
 2.運命の「もく星」号(
「もく星」号遭難事件
 3.謀略疑獄−−その氷山の一角(
二大疑獄事件
 4.北の疑惑−−白鳥事件(
白鳥事件
 5.諜報列島−−亡命ソ連人の謎(
ラストヴォロフ事件
 6.
革命を売る男・伊藤律
 7.
征服者とダイヤモンド
 8.画家と毒薬と硝煙(
帝銀事件の謎
 9.白公館の秘密鹿地亘事件
10.推理・松川事件
11.黒の追放と赤の烙印(
追放とレッド・パージ
12.謀略の遠近図(
謀略朝鮮戦争
なぜ「日本の黒い霧」を書いたか
本の題名 松本清張全集 30 日本の黒い霧【蔵書No0118】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1972/02/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「文藝春秋」
作品発表 年月日 1960年(昭和35年)9月号
コードNo 19600900-00000000
書き出し 昭和二十六年十一月二十五日午後七時ころ、藤沢市鵠沼に転地療養していた鹿地亘は、江ノ電鵠沼付近の道路を散歩中、二台の米軍乗用車によって挟まれた。次に、車から降りた五、六人の米軍人の手で車内に連れ込まれ、手錠を掛けられ、白い布で眼隠しされたまま拉致された。いわゆる鹿地事件の発端である。事件の経過をなるべく簡略にするために要点だけを摘記していくと、鹿地が最初監禁された場所は、東京都本郷の岩崎別邸、通称岩崎ハウスと呼ばれるキャノン機関の本拠であった。ここで四日間を過ごし、十一月二十九日には、川崎市新丸子の東銀川崎クラブに移された。最後は神奈川県茅ヶ崎の接収家屋に留置された。十二月二日には鹿地はクレゾール液を飲んで自殺を図っている。のちに、鹿地が衆議院法務委員会で証言したところによると、その経過は次のようなことになる。(鹿地証言要旨摘記)
作品分類 ノンフィクション(短編/連作) 31P×1000=31000
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