その
 

馬と馬

その

清張作品の題名は「黒の...」とか「霧の旗」・「波の塔」など「の」が多く使われている。

ぼんやり題名の特徴などを考えていたと、きその特徴を整理してみようと思い立った。

まさに蛇足的考察である!


(第三部).

その弐 14/08/30 馬を売る女/死んだ馬
午年にちなみ「馬」で考察。馬と言えば『邪馬台国...』の「馬」だが今回は除外。
馬を売る女』は、「...売る女」で一度登場。1977年の作品。
死んだ馬』は「黒の様式8話」で1969年の作品。
※1月11日に書き始めたが中断。午年も3分の2を過ぎた。

死んだ馬」『小説宝石』1969年(昭和44年)3月:短編
「馬を売る女」/黒い線刻画 第三話『日本経済新聞社』1977年(昭和52年)1月〜4月:中編


「死んだ馬」は、書き出しから建築家の話のようだが、内容は思い出せない。
テレビ朝日でドラマ化されている。(死んだ馬:主演=小川真由美 殺人設計図:(1981.4.25)


「馬を売る女」は、社長秘書が主人公で、競馬の予想屋擬きのアルバイトをしている。
その予想の情報源は社長に掛かってくる電話である。
TBSでドラマ化されている。(馬を売る女:主演=倍賞千恵子 (1978.4.09)

あらすじを調べてみたが、主役として悪女が登場するが、いささか立場の違う悪女である。
題名としては、「馬を売る女」はそのままであるが、「死んだ馬」は意味不明というか、スッキリしない。
再読の必要がある。

清張作品に動物が名前で登場することはそんなに多くは無いと思う。
思いつつくまま挙げてみるが

【大奥婦女記】第六話『女と僧正と犬』」●
【隠花の飾り】第二話『愛犬』
【紅刷り江戸噂】第二話『虎』
紅い白猫
などが思い浮かぶ。




2013年08月30日記