松本清張_馬を売る女(改題)(【黒の線刻画】第三話)

(原題=利)

(株)文藝春秋=馬を売る女(1977/09/30):【馬を売る女】〕

題名 黒の線刻画 第三話 馬を売る女
読み クロノセンコクガ ダイ3ワ ウマヲウルオンナ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=黒の線刻画
(原題=利)

●全3話
1.網/
網(上)網(下)
2.

3.
馬を売る女
(株)文藝春秋=馬を売る女
本の題名 馬を売る女【蔵書No0059】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1977/09/30●初版
価格 950
発表雑誌/発表場所 日本経済新聞社
作品発表 年月日 1977年(昭和52年)1月9日〜1977年(昭和52年)4月6日
コードNo 19770109-19770406
書き出し 画家の石岡寅治は一週間に二回ぐらいのわりあいで銀座に出かける。家は杉並区久我山の何丁目かである。久我山というところは杉並区の西の端で、同時に東京都二十三区の最西端でもある。げんに画伯は三鷹市の井の頭公園を散歩する。銀座には何とか会合があってでかけるのだが、酒の好きな画伯はその帰りにはもちろんのこと、バアにはわざわざでも飲みに行く。当然、帰り時間はそう早くない。帰りはタクシーである。霞ヶ関のランプから高速に入るのだがたいてい十一時ごろで、ときには零時をすぎることもある。この時刻だと高速道路も同じ方向へ行く車が多い。さすがにトラックはないが、マイカー、ハイヤー、タクシーの赤い尾灯が輝きながら連なって走る光景はさながら提灯行列のように壮観である。
作品分類 小説(中編/シリーズ) 142P×680=96560
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【帯】大都会の盲点・高速道路の非常駐車帯で殺されたのは競走馬情報をサイドビジネスにしていた平凡なOLだった。現代風俗を鮮やかに描く異色のミステリー