〔(株)光文社=網(下)(1984/09/10):【網(下)】〕
題名 | 黒の線刻画 第一話 網(下) | |
読み | クロノセンコクガ ダイ1ワ アミ(ゲ) | |
原題/改題/副題/備考 | ●シリーズ名=黒の線刻画 ●全3話 1.網/網(上)・網(下) 2.渦 3.馬を売る女 |
●(株)光文社=網(下) |
本の題名 | 網(下)■【蔵書No0057】 | |
出版社 | (株)光文社 | |
本のサイズ | 文庫(光文社文庫) | |
初版&購入版.年月日 | 1984/09/10●初版 | |
価格 | 360 | |
発表雑誌/発表場所 | 日本経済新聞社 | |
作品発表 年月日 | 1975年(昭和50年)3月9日〜1976年(昭和51年)3月17日 | |
コードNo | 19750309-19760317 | |
書き出し | 中北新聞社の交換台が出ると、文化部の駒井忠二郎につないでほしいと云った。実は、その前に沼田自身に電話口に出てもらうか、編集局長の杉原誠造か、文化部長の永井哲次に話をしようと思ったのだが、どうも大げさになりそうな気がしたので、けっきょく駒井にした。自分の担当者に聞くのがまず穏当なところと思った。「いつもお世話になります」駒井の明るい声がした。「どうですか、そちらはもう雪でしょう?」小西はそんなことから云った。もう十二月の半ばであった。「雪は降っていますがそう積もってはいません」駒井は笑いながら云っている。そのあと、小西から二つ、三つ、原稿の点でどうでもよいことを付けたりに打ち合わせしたのだが、駒井の声には暗いものがまったくなかった。このぶんでは社長の沼田は無事のようだと小西は半ば当てはずれの思いがし、半ば安心した。 | |
作品分類 | 小説(長編/シリーズ) | 515P×560=288400(271P+244P) |
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