松本清張_松本清張社会評論集 T かなしき家の長たち

題名 松本清張社会評論集 T かなしき家の長たち
読み マツモトセイチョウシャカイヒョウロンシュウ 01 カナシキイエノチョウタチ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔大和出版=わが人生観 私のものの見方 考え方〕

T  「かなしき家の長たち
   「汚職の中の女
   「
霧の中の教科書
   「
わが政治的直言
   「
汚職日本の病根
   「
日蓮と社会背景
   「
「檄」と二・二六との近似
   「
「示談」への疑惑
   「
世事と憲法(憲法公布二十五周年記念京都府民の集いでの講演)」■講演■
   「
改悪の道は悲惨へ続く(「生かそう憲法二十五周年のつどい」の講演)」■講演■
   「
税金に異議あり(犠牲の公平の要求)
   「
「仲介」者の立場について
U  「
”黒い霧”は晴れたか(松川判決を傍聴して)
   「
事件と政治的ふんい気
   「
裁判にゆらぐ人権
   「
松川裁判と広津和郎
   「
下山事件「自殺論」について
   「
司法権の独立と政治(「平賀書簡」訴追委決定をめぐって)
   「
カンか科学か(機密文書「下山事件捜査報告」を読んで)
V  「
ハノイはどう考えているか
   「
北ベトナム古代文化の旅
   「
ハノイ再訪
本の題名 松本清張社会評論集【蔵書No0178】
出版社 (株)新日本出版社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1976/08/30●初版
価格 980
発表雑誌/発表場所 「婦人公論」
作品発表 年月日 1958年(昭和33年)12月号
コードNo 19581200-00000000
書き出し いえのおさ−−−一家の主人であり、戸主であり、家長である。一家というからには妻のほか、子供が居るのが普通である。そのほか、老いた両親か片親、弟妹も含んでいる家族もあろう。要するに、そういう一家の生活を支えている男(女もあるが、これは一般論である)を指すのが、常識である。彼は家族の生活を賄い得るだけの収入を持っていなければならない。これは絶対条件である。それがなかったら、彼は家のおさの資格から外される。彼は収入を得るために働く。官庁、会社工場などの勤め人、小資本の商人、大工、左官、日雇いなどの自由労働者(著述業などという者も自由労働者である)、田畠で働く農民など、職集は千差万別だが、とにかく或る職業をもって働くことにより、収入を得ている。家族はその収入に頼って、生活を維持しているから、収入の獲得者である彼は、一家の中心であり、支柱であり、実力者である。
作品分類 社会評論
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