松本清張_松本清張社会評論集 U 下山事件「自殺論」について

題名 松本清張社会評論集 U 下山事件「自殺論」について
読み マツモトセイチョウシャカイヒョウロンシュウ 02 シモヤマジケン「ジサツロン」ニツイテ
原題/改題/副題/備考 T  「かなしき家の長たち
   「
汚職の中の女
   「
霧の中の教科書
   「
わが政治的直言
   「
汚職日本の病根
   「
日蓮と社会背景
   「
「檄」と二・二六との近似
   「
「示談」への疑惑
   「
世事と憲法(憲法公布二十五周年記念京都府民の集いでの講演)」■講演■
   「
改悪の道は悲惨へ続く(「生かそう憲法二十五周年のつどい」の講演)」■講演■
   「
税金に異議あり(犠牲の公平の要求)
   「
「仲介」者の立場について
U  「”黒い霧”は晴れたか(松川判決を傍聴して)
   「
事件と政治的ふんい気
   「
裁判にゆらぐ人権
   「
松川裁判と広津和郎
   下山事件「自殺論」について
   「司法権の独立と政治(「平賀書簡」訴追委決定をめぐって)
   「
カンか科学か(機密文書「下山事件捜査報告」を読んで)
V  「
ハノイはどう考えているか
   「
北ベトナム古代文化の旅
   「
ハノイ再訪
本の題名 松本清張社会評論集【蔵書No0178】
出版社 (株)新日本出版社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1976/08/30●初版
価格 980
発表雑誌/発表場所 「赤旗」
作品発表 年月日 1969年(昭和44年)7月5日
コードNo 19690705-00000000
書き出し 下山定則初代国鉄総裁の礫死体が常磐線綾瀬駅近くの線路で発見(一九四九年七月六日未明)されてからちょうど二十年目になる。下山氏の死は公式的には自・他殺不明となっている。事件も五年前に時効となった。私は下山氏の死は東大の鑑定からみて他殺であり、原因はアメリカ占領下の特殊事情によって、米軍の下部組織による謀略であろうと推測して九年前に『文藝春秋』に、「下山国鉄総裁謀殺論」(拙著『日本の黒い霧』所収)を発表した。今でもこの推定は変わっていない。当時、警視庁では捜査一課(捜査本部)が自殺の線で捜査を行い、同二課が別に他殺の線で捜査を行った。この両線は最後まで交わることがなかった。私は捜査本部が初動捜査の段階で特別な政治的意図の影響を上部または外部から受けていたとは思っていない。このコロシ、タタキ専門の課員は経験を誇る捜査技術で無心に捜査を行ったものと考える。
作品分類 社会評論
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