松本清張_日本の黒い霧 第六話 革命を売る男・伊藤律

題名 日本の黒い霧 第六話 革命を売る男・伊藤律
読み ニホンノクロイキリ ダイ06ワ カクメイヲウルオトコ・イトウリツ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=日本の黒い霧
●全12話=全集(12話)
 1.下山総裁謀殺論(
下山国鉄総裁謀殺論
 2.運命の「もく星」号(
「もく星」号遭難事件
 3.謀略疑獄−−その氷山の一角(
二大疑獄事件
 4.北の疑惑−−白鳥事件(
白鳥事件
 5.諜報列島−−亡命ソ連人の謎(
ラストヴォロフ事件
 6.革命を売る男・伊藤律
 7.征服者とダイヤモンド
 8.画家と毒薬と硝煙(
帝銀事件の謎
 9.白公館の秘密(
鹿地亘事件
10.
推理・松川事件
11.黒の追放と赤の烙印(
追放とレッド・パージ
12.謀略の遠近図(
謀略朝鮮戦争
なぜ「日本の黒い霧」を書いたか
本の題名 松本清張全集 30 日本の黒い霧【蔵書No0118】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1972/02/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「文藝春秋」
作品発表 年月日 1960年(昭和35年)6月号
コードNo 19600600-00000000
書き出し 伊藤律の除名は、日本共産党の六全協(第六回全国協議会)の席上で、昭和三十年七月二十八日、満場一致で再確認された。その時、党の発表した律の罪状は、一般紙にも載っているので、周知の通りである。その罪状に挙げられたものは、伊藤律が、戦前、検挙されて以来、多くの組織と同志を敵に売り渡したということや、党の政策をブルジョア的に堕落させ、党内で派閥を形成し、党の組織の統一を混乱させ、党を内部から破壊し、米日反動勢力に奉仕した、というような抽象的な弾劾だった。このことをもっと具体的に党が発表したのは、それから約一ヵ月半ばかり遅れてだった。これは、党本部で、志田書記局員が記者会見を行って発表した。というかたちとっている。その内容は大体、次の通りである。「一九三三年(昭和八年)伊藤律は大崎署に検挙された。当時、伊藤律は第一高等学校の学生で、共産青年同盟の事務局長をしていた。伊藤律は警視庁特高課宮下弘の取調べを受け、完全に屈服し、共産中央の組織を売り渡して釈放された。
作品分類 ノンフィクション(短編/連作) 35P×1000=35000
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