松本清張_日本の黒い霧 第五話 ラストヴォロフ事件(改題)

(原題=謀略列島−−亡命ソ連人の謎)

題名 日本の黒い霧 第五話 ラストヴォロフ事件
読み ニホンノクロイキリ ダイ05ワ ラストヴォロフジケン
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=日本の黒い霧
(原題=謀略列島−−亡命ソ連人の謎)

●全12話=全集(12話)
 1.下山総裁謀殺論(
下山国鉄総裁謀殺論
 2.運命の「もく星」号(
「もく星」号遭難事件
 3.謀略疑獄−−その氷山の一角(
二大疑獄事件
 4.北の疑惑−−白鳥事件(
白鳥事件
 5.諜報列島−−亡命ソ連人の謎ラストヴォロフ事件
 6.革命を売る男・伊藤律
 7.
征服者とダイヤモンド
 8.画家と毒薬と硝煙(
帝銀事件の謎
 9.白公館の秘密(
鹿地亘事件
10.
推理・松川事件
11.黒の追放と赤の烙印(
追放とレッド・パージ
12.謀略の遠近図(
謀略朝鮮戦争
なぜ「日本の黒い霧」を書いたか
本の題名 松本清張全集 30 日本の黒い霧【蔵書No0118】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1972/02/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「文藝春秋」
作品発表 年月日 1960年(昭和35年)5月号
コードNo 19600500-00000000
書き出し 昭和二十九年一月二十七日のことである。駐日ソ連元代表部のザベリョフ部員が東京警視庁に出頭して、同代表部員ジュリー・A・ラストヴォロフ二等書記官が去る二十四日以来失踪したので、至急に行方を捜査して欲しいと申入れた。これには、本人の捜索に必要な人相書と写真を添付し、若干の説明をした。翌二十八日の各紙朝刊は「ソ連元代表部二等書記官の失踪」として一斉に大きく記事を掲げた。「在日ソ連元代表部では、ラストヴォロフ二等書記官は二十四ひ以来行方不明となっており、精神異常で自殺のおそれがあると届出ているが、政治的亡命ではないかと見られている。公安三課では直ちに管下各署に手配した」(毎日新聞一月二十八日朝刊)新聞には発表されなかったが、そのとき、ザベリョフ部員が警察庁に説明したところによると、ラストヴォロフ二等書記官が二十四日失踪するときに、それを目撃した者がある、というのである。彼によれば、次のようなことだった。
作品分類 ノンフィクション(短編/連作) 34P×1000=34000
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