その
十三
 

記憶

その
十三

清張作品の題名は「黒の...」とか「霧の旗」・「波の塔」など「の」が多く使われている。

ぼんやり題名の特徴などを考えていたと、きその特徴を整理してみようと思い立った。

まさに蛇足的考察である!


(第三部).

その十三 21/02/20 記憶(入江の記憶・火の記憶)

記憶は鮮明だった。


入江の記憶(死の枝:第九話)蛇足的研究 作品No1112【小説新潮】1967年(昭和42年)10月号

火の記憶(原題:記憶)【小説公園】1953年(昭和28年)10月号


記憶

■『入江の記憶
入江の記憶とは、入江そのものの、場所としての記憶なのか?
「入江」での思い出とも言える、場所と関連しての出来事の記憶なのか?
「入江」自体が具体的なだけに、題名としては気になる。

■『火の記憶
「火の記憶」も、背景としての「火」が記憶にあるのか、何かを象徴するさせる「火」なのか?

どちらも思わせぶりな、タイトルではある。
何れにしても、「記憶」に残る出来事出あることには違いない。
それは、当時はその意味を理解出来なくても後に理解することが出来る立場に立たされる。
男と女の世界で、子供には理解出来ない。


※タイトル以外で「記憶」がテーマの作品は、記憶の限りでは、以下の作品が上げられる。
家紋』の雪代の記憶は、「火の記憶」の高村泰雄か?

浜島は、『潜在光景』として、「伯父」を殺した記憶があった。



2021年02月20日記