松本清張_作家の手帖 V  はじめてのヨーロッパ(一九六四年)(改題)

(原題=ヨーロッパ20日コースをゆく628_sei_eltuseiyori_yo-roltupa20nitiko-suwoyuku.html

題名 作家の手帖 V  はじめてのヨーロッパ(一九六四年)
読み サッカノテチョウ 3 ハジメテノヨーロッパ(1964ネン)
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集34〕
(原題=ヨーロッパ20日コースをゆく)

●作家の手帖 T  
創作ヒント・ノート
             
折々のおぼえがき
●作家の手帖 U  
福山先生の手紙
             
「読者カード」
●作家の手帖 V  はじめてのヨーロッパ(一九六四年)
             取材紀行(オランダ・ベルギー・イギリス)
●作家の手帖 W  
「創共協定」経過メモ
本の題名 作家の手帖【蔵書No0201】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1981/03/25●初版
価格 1500
発表雑誌/発表場所 「旅」
作品発表 年月日 1964年(昭和39年)7月号〜9月号
コードNo 19640700-19640900
書き出し 昭和三十九年四月十二日(日)                       SAS機で羽田を定刻二十二時に出発、アンカレッジに向かった。某出版社のA君(注1)と同行である。ファーストクラスには日本人が半分ぐらい占めているので、まだ海外旅行の実感がしない。子供を連れた夫婦者や、某化粧品会社の社長の新婚組などが坐っていた。キャビア、牛肉、鮭の薫製などがオープンサンドウィッチにして出される。料理のほうは北欧の雰囲気だが、まだ東京から札幌に行くような気持ちにしかなれない。仕事を片づけるため前の晩に三時間しか眠ってないし、出発時間直前まで机についていたせいかもしれない。また旅の支度が十分にできなかった理由もあろう。燈の光を座席に射しこんで客の顔を眺め、問題でないと思われる車はさっさと通していた。
作品分類 エッセイ
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