松本清張_作家の手帖 U 福山先生の手紙

題名 作家の手帖 U 福山先生の手紙
読み サッカノテチョウ 2 フクヤマセンセイノテガミ
原題/改題/副題/備考 ●作家の手帖 T  創作ヒント・ノート
             
折々のおぼえがき
●作家の手帖 U  福山先生の手紙
             「読者カード」
●作家の手帖 V  
はじめてのヨーロッパ(一九六四年)
             
取材紀行(オランダ・ベルギー・イギリス)
●作家の手帖 W  
「創共協定」経過メモ
本の題名 作家の手帖【蔵書No0201】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1981/03/25●初版
価格 1500
発表雑誌/発表場所 「古代文化」26巻11号
作品発表 年月日 1974年(昭和49年)11月号
コードNo 19741100-19741100
書き出し 福山敏男先生には、紹介者なしに、金石文のことで教示を乞う手紙を出した。周知のように先生は、古代建築士の泰斗であり、漢籍に通暁しておられ、その方面の権威である。わたしが「火の回路」(朝日新聞連載。単行本では『火の路』)を書くにあたり、漢書西域伝その他唐代の胡人(西域に居住するイラン人)に関して先生の教えを受けるため、はじめて京都でお目にかかった。爾来、手紙の上で愚問と懇切な御高教がつづき、それが数年間にわたった。新聞連載中も、わたしの誤りに対して絶えず叱正を受けた。先生の御親切は、生涯忘れることができない。先生からのお手紙は厖大な数に達している。わたしはこれを整理して保存しておいた。しかし、そのまま筐底にしまっておくにはあまりに惜しいので、私信ではあるが、先生のお許しを得て、ここにその一部を収録させていただいた。
作品分類 エッセイ
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