題名 | 作家の手帖 T 折々のおぼえがき |
読み | サッカノテチョウ 1 オリオリノオボエガキ |
原題/改題/副題/備考 | ●作家の手帖 T 創作ヒント・ノート 折々のおぼえがき ●作家の手帖 U 福山先生の手紙 「読者カード」 ●作家の手帖 V はじめてのヨーロッパ(一九六四年) 取材紀行(オランダ・ベルギー・イギリス) ●作家の手帖 W 「創共協定」経過メモ |
本の題名 | 作家の手帖■【蔵書No0201】 |
出版社 | (株)文藝春秋 |
本のサイズ | A5(普通) |
初版&購入版.年月日 | 1981/03/25●初版 |
価格 | 1500 |
発表雑誌/発表場所 | 「別冊文藝春秋」151号 |
作品発表 年月日 | 1980年(昭和55年)春季号 |
コードNo | 19800000-19800000 |
書き出し | ○ボス弁護士 借地の立ち退きを地主から迫られた杉並区高円寺居住の杉野由利子(未亡人。四十歳前後か=仮名)は、東京弁護士会の大物江藤円次郎(元社会党代議士=仮名)に、紛争の調停依頼をなす。しかし、ラチがあかないため江藤弁護士に手紙を出す。それに対する同弁護士の返答。《前略。御書面を拝見しました。奥さまのお気持ちはよく分かります。男と男(注。由利子の亡夫)との立派な約束が相手方の不幸に乗じて弊履の如く破られることに義憤を感じます。私も男の一人として、恥ずかしい思いをします。しかし、ご主人が亡くなられたばかりに、女子供とあなどって、こんな仕打ちに出る宮田氏(地主)のような男は、日本人の中にそう多くはないのです。昔から”人を見たら泥棒と思え”という言葉があるかと思えば”渡る世間に鬼はない”という言葉もあります。私は後のほうを信じるものです。 |
作品分類 | エッセイ |
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