松本清張_私説・日本合戦譚 第九話 西南戦争

題名 私説・日本合戦譚 第九話 西南戦争
読み シセツ・ニホンガッセンタン ダイ09ワ セイナンセンソウ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=私説・日本合戦譚
●全9話(全集)
1.
長篠の合戦
2.
姉川の戦
3.
山崎の戦
4.
川中島の戦
5.
厳島の戦
6.
九州征伐
7.
島原の役
8.
関ヶ原の戦
9.西南戦争
本の題名 松本清張全集 26 火の縄 小説日本芸譚/私説・日本合戦譚【蔵書No0108】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1973/3/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「オール讀物」
作品発表 年月日 1965年(昭和40年)9月号
コードNo 19650900-00000000
書き出し 西南戦争の誘因は、征韓論に破れて下野した西郷隆盛が、東京を去って鹿児島に隠退したことからはじまる。西郷は満腔の忿懣を木戸孝允、大久保利通などの中央政府に抱いた。その西郷の手で養成されつつあった鹿児島の軍事訓練学校である私学校の生徒が西郷の不遇に憤激し、武力蜂起を実行にうつそうとした。それを阻止していた西郷も遂に力およばず、止むなくこれを指揮して東上の兵を起こしたのである。こういえば簡単だが、その内情はけっして単純ではない。幕藩体制の崩壊と新政府政策の矛盾のあらわれ、廃藩置県に附随した徴兵制度による全国武士階級の没落、政府の財政窮乏からくるインフレ、地租改正による農民の不安と秩禄喪失による士族の生活難、木戸と西郷の対立、派閥的には長州と薩州の反目が内在している。別の云いかたをすれば、官僚派と軍人組の相剋であり、これを文治派と武断派、進歩派と保守派、新知識と固陋、近代政治指向と軍事独裁指向と、いくらでも対立者の名をつけることができる。
作品分類 小説(短編・時代/シリーズ) ※明治時代だが「時代物」とする 36P×1000=36000
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