松本清張_私説・日本合戦譚 第四話 川中島の戦

題名 私説・日本合戦譚 第四話 川中島の戦
読み シセツ・ニホンガッセンタン ダイ04ワ カワナカジマノイクサ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=私説・日本合戦譚
●全9話(全集)
1.
長篠の合戦
2.
姉川の戦
3.
山崎の戦
4.川中島の戦
5.厳島の戦
6.
九州征伐
7.
島原の役
8.
関ヶ原の戦
9.
西南戦争
本の題名 松本清張全集 26 火の縄 小説日本芸譚/私説・日本合戦譚【蔵書No0108】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1973/3/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「オール讀物」
作品発表 年月日 1965年(昭和40年)4月号
コードNo 19650400-00000000
書き出し 川中島の戦といっても、今の青少年にはあまり分からぬ。筆者の子供時代の絵本といえば、必ず武田信玄と上杉謙信の一騎打ちが、極彩色で載っていたものだ。床几に腰かけ諏訪法性の兜をかぶった信長が、馬上で襲いかかる謙信の太刀を、軍配で受け止めている図だ。何となく謙信が勇ましく、信玄は小狡くみえた。信長や秀吉に人気があり、家康に人気がないのと似ている。実際、家康は信玄から民治など学んでいるので、性格も似通ったところがある。川中島の戦は、戦前だと琵琶歌などに歌われ、特に頼山陽がこの戦いを詩に作ってから、日本合戦史の華のように思われてきた。また、謙信と信玄の組合せが、山陽などに竜虎にたとえられたから、横綱同士の四つ相撲みたいに思われているが、事実は、謙信のほうが信玄にくらべて大ぶん見劣りがすると思う。
作品分類 小説(短編・時代/シリーズ) 19P×1000=19000
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