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「男_03」
清張作品に登場する
男の名前に関する考察


同名の名前が増えた場合は追記として登録。
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その名は
(卯助・卯之吉・卯三郎・卯平)
(ウスケ・ウノキチ・ウサブロウ・ウヘイ)

(卯助・卯之吉・卯三郎・卯平)

左の腕(無宿人別帳:第十話)
卯助 左腕腕に四角い桝形の入墨がある。
入墨から長門者だと言われる。蜈蚣の卯助
卯助(ウスケ)


西郷札
卯之吉 紙問屋の若旦那。博奕で投獄され、雄吾と同房。雄吾を尊敬し、改心する。
解放後訪ねるように所書きを残す。
卯之吉(ウノキチ)


西郷札
卯三郎 卯之吉の父。神田の紙問屋の主人。改心した倅を喜び雄吾を歓待する。
雄吾の恩人でもある。
卯三郎(ウサブロウ)


百済の草
(絢爛たる流離:第三話)
卯三郎 軍曹で被服係。兵隊に召集される前は鈴井鉱業所で伊原雄一の部下だった。
何かと伊原に親切にする。
高杉 卯三郎(タカスギウサブロウ)


偽狂人の犯罪
(死の枝:第二話)
卯平 先代を継いでの経師屋。家業は寂れせっかくの仕事も不始末で借金を抱える。
35歳、五つ違いの妻、六つになる娘がいた。
猿渡 卯平(サルワタリウヘイ)


逃亡
(原題=江戸秘紋)
卯平 番小屋の番太郎。子供相手の飴屋になりながらも全うに生きようとする。
源次と同じくらいの年頃の息子を亡くしている。最期まで源次の味方になりかっこよく消えていく。
卯平(ウヘイ)



2020年11月21日
卯三郎」は、2名。「西郷札」と「百済の草」(絢爛たる流離:第三話)に登場.。もちろん全く関係ない。
卯平」も、2名。「偽狂人の犯罪」(死の枝:第二話)と「百済の草」(絢爛たる流離:第三話)に登場.。もちろん関係ない。
卯之吉」は、「西郷札」、に登場。「卯三郎」とは親子で「卯三郎」が父。
なんだか紛らわしい。
いかにも,時代物の名前だ。しかし必ずしも時代物では無い。
はっきり時代物は、「左の腕」の「
卯助」と、逃亡」の「卯平」だけだ。

逃亡」の卯平】と左の腕」の【「卯助】は、過去に傷のある身だが、好人物として描かれている。


-----余談-----【卯之助
』と言えば、黒澤明監督『用心棒』に登場する。仲代達矢演じる男『卯之助』 が強烈な印象。清張作品に『卯之助』は登場していなかった。
『用心棒』出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1961年公開
監督 黒澤明
脚本 黒澤明

●キャスト
桑畑三十郎:三船敏郎
新田の卯之助:仲代達矢
清兵衛の女房 おりん:山田五十鈴
小平の女房 ぬい:司葉子
百姓 小平:土屋嘉男
居酒屋の権爺:東野英治郎
造酒屋 徳右衛門:志村喬
新田の亥之吉:加東大介
名主 絹問屋 多左衛門:藤原釜足



『用心棒』(ようじんぼう)は、1961年に公開された日本の時代劇映画である。監督は黒澤明、主演は三船敏郎。
モノクロ、東宝スコープ、110分。桑畑三十郎を名乗る浪人が、宿場町で対立するヤクザ同士を衝突させて壊滅させるという
物語で、理屈抜きの娯楽映画として興行的に大ヒットし、1962年に続編の『椿三十郎』が作られた。
三船は本作品で第22回ヴェネツィア国際映画祭の男優賞を受賞。
本作品は刀の斬殺音や残酷な描写を取り入れるなど、従来の時代劇映画の形式を覆して後の作品に大きな影響を与え、
1964年にはセルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウエスタン『荒野の用心棒』で非公式にリメイクされている。


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