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山・・・峠を越えました

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清張作品の題名は「黒の...」とか「霧の旗」・「波の塔」など「の」が多く使われている。

ぼんやり題名の特徴などを考えていたと、きその特徴を整理してみようと思い立った。

まさに蛇足的考察である!


No013 05/09/01 ●山・・・峠を越えました

「峠を越えた」という意味は、このシリーズもそろそろ終わりにしようかナと考えています。(そんな意味です)
山峡の湯村」(1975年2月)
山峡の章(原題=氷の燈火)(1960年6月)
山の骨(【黒の図説】第十話)(1972年5月)
山師」1955年6月)
(未購入)(1968年7月)
意味もなく並べてみましたが、文字数がだんだん少なくなっています。(登録順で、偶然です)
発表年月日順では、
(1955年6月)「山師」
(1960年6月「山峡の章」
(原題=氷の燈火)
(1968年7月)「山」
(未購入)
(1972年5月)「山の骨」
(【黒の図説】第十話)
(1975年2月)「山峡の湯村」
偶数(2・4)奇数(1・3・5)の順です。いつもの、強引なこじつけです。

「山師」は時代物で短編です。「山峡の湯村」は、中編(長編?)。「山峡の章」・「山の骨」は長編です。
「山」は
、未購入でよくわかりません。したがって題名からの関係はまるでありません。

「山峡の湯村」と「山峡の章」その題名のとおり「山峡」が出てくる。清張お得意の「ローカル」物である。
下呂温泉・飛騨・樺原温泉・作並温泉・阿蘇・耶馬渓などである。
中心人物も小説家、青年官僚。
とにかく、題名に「山」が付いているので、基本的に話の中心は、山間の地である。

「山峡の章」は原題が「氷の燈火」で改題されているが、内容からして、原題の意味は図りかねる。

2005年09月01日記