題名 | 山峡の湯村 | |
読み | サンキョウノユムラ | |
原題/改題/副題/備考 | 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集66〕 | |
本の題名 | 馬を売る女■【蔵書No0059】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1977/09/30●初版 | |
価格 | 660 | |
発表雑誌/発表場所 | 「オール讀物」 | |
作品発表 年月日 | 1975年(昭和50年)2月号 | |
コードNo | 19750200-00000000 | |
書き出し | 金山から北へ下呂温泉までの飛騨川沿いは昔から「中山七里」とよんでいる。昭和五年刊行の少々古い地理案内書には、こう出ている。「両岸の絶壁は愈々高く、花崗質斑岩の水の浸食に抗したものが、河床に乱立して時に白泡を吹かしめ、時に緑玉の如き深淵にその姿を映してゐる。沿岸は矗々たる杉林に、梢が煙のやうに見える落葉樹を交え、これに朝霧のかけた有様は一幅の山水画である。わけて山ふところ、屋根に石を置いた人家の二三が、その一部に点綴する三淵の附近は一層の妙趣がある。中山七里は、古来文人墨客の間には既に推賞されてゐたが、不幸にも交通に恵まれない飛騨山中にあるがため、人口に膾炙せられずして、今日に至ったのである。位置の必要なる必ずしも人と商賈とのみに限らない。」いまでも「中山七里」の風景はそれほど変わってない。ただ、高山線が岐阜から富山に通じ、国道四一号線がこれに沿っているので、金山から下呂までの二十五キロの間、北から杉や檜材を積んだトラックが多い。貨車も杉材を積んで名古屋方面に行く。バスや列車は下呂温泉や高山への観光団体客を乗せ、マイカーの往来も頻繁である。 | |
作品分類 | 小説(中編) | 81P×680=555080 |
検索キーワード | 下呂温泉・飛騨・小藤素風・樺原温泉・浪曲師・福岡県宗像郡鐘崎・馬酔草(アシビ)・仙竜湖 |