松本清張_講演:日本の文化
                   (1972年5月 「エコノミスト創刊50周年記念講演)

※掲載本:【歴史をうがつ眼】

題名 講演:日本の文化
読み コウエン:ニホンノブンカ
原題/改題/副題/備考 思考と提出 −−−−−私を語る(733)     松本清張

日本の文化(講演:松本清張)(951)
   巨大な墳墓の誕生/財産消費で王朝交替/前方後円墳のナゾ/風水説が成り立つ古都
   古墳にみる陰陽思想/マルと四角の接合/原日本人の民族構成/最後にきた天孫民族
   生活風習の同化政策/権力をもった大王/東西文化圏の相違

日本の歴史と日本人   対談:司馬遼太郎×松本清張(610_12)
   日本人はどこから来たか/朝鮮半島と日本の関係/日本人北方民族説/日本の近親相姦的風習
   古代天皇の性格と位置/日本人の精神的・経済的成立/庶民のエネルギーと革命
   日本人の統一願望と権威主義/尊皇という言葉の定義/近代国家とは何か
   イデオロギー性のない自由民権運動/歴史は実証的に

歴史をうがつ眼      対談:青木和夫×松本清張(732)
   古代史と現代史と/文献史学と考古学と/聖徳太子とその時代/蘇我氏の存在/藤原鎌足の実像
   歴史における個と集団/壬申の乱と皇位継承問題/たびかさなる還都のナゾ/
   マニ教・ゾロアスター教・『火の路』/歴史と文学との接点
 
本の題名 歴史をうがつ眼【蔵書No0242】
出版社 中央公論新社
本のサイズ B6(新書)
初版&購入版.年月日 2022/12/24●初版
価格 1300+税
発表雑誌/発表場所 エコノミスト 1972年7月4日号 
作品発表 年月日 1972年5月 「エコノミスト創刊50周年記念講演」
コードNo 19720500-00000000
書き出し 巨大な墳墓の誕生
きょうは、「エコノミスト」主催の講演会なので、多少とも経済関係の講釈をしようと勢い込んで、まず「日本の文化」という大きな網をうちました。だいたい題名は大きいいふがいい。今東光などはどこへ行っても「人生と文学」という題です。人生と何々と題をつけると、なんでも網にかかりますから。
高松塚古墳が話題になっていますが、私は、あの墓は七世紀末をもっと下げて、八世紀半ばに近いものと考えたのです。その理由は、あの壁画の画風からなんですが、これを詳しく申し上げると長くなりますので端折りますが、とにかくあの墓は非常に形が小さい、古墳の終末期のものです。高松塚の近くにある天武・持統合葬陵、牽牛子塚古墳などみんな荘です。
作品分類 講演
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