※掲載本:【歴史をうがつ眼】
題名 | 思考と提出 (私を語る) エッセイ | |
読み | シコウトテイシュツ(ワタシヲカタル) エッセイ | |
原題/改題/副題/備考 | 思考と提出 −−−−−私を語る(733) 松本清張 日本の文化(講演:松本清張)(951) 巨大な墳墓の誕生/財産消費で王朝交替/前方後円墳のナゾ/風水説が成り立つ古都 古墳にみる陰陽思想/マルと四角の接合/原日本人の民族構成/最後にきた天孫民族 生活風習の同化政策/権力をもった大王/東西文化圏の相違 日本の歴史と日本人 対談:司馬遼太郎×松本清張(610_12) 日本人はどこから来たか/朝鮮半島と日本の関係/日本人北方民族説/日本の近親相姦的風習 古代天皇の性格と位置/日本人の精神的・経済的成立/庶民のエネルギーと革命 日本人の統一願望と権威主義/尊皇という言葉の定義/近代国家とは何か イデオロギー性のない自由民権運動/歴史は実証的に 歴史をうがつ眼 対談:青木和夫×松本清張(732) 古代史と現代史と/文献史学と考古学と/聖徳太子とその時代/蘇我氏の存在/藤原鎌足の実像 歴史における個と集団/壬申の乱と皇位継承問題/たびかさなる還都のナゾ/ マニ教・ゾロアスター教・『火の路』/歴史と文学との接点 |
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本の題名 | 歴史をうがつ眼■【蔵書No0242】 | |
出版社 | 中央公論新社 | |
本のサイズ | B6(新書) | |
初版&購入版.年月日 | 2022/12/24●初版 | |
価格 | 1300円+税 | |
発表雑誌/発表場所 | ※発表場所は不明。1972年6月と記されている。 | |
作品発表 年月日 | 1973年6月 | |
コードNo | ||
書き出し | わたしの書く「歴史」ものでは、古代史と現代史関係が多く、その中間が抜けている。人からよく訊かれることだが、これは「よく分からない」点に惹かれているからだろう。古代史は資料が少ないために、現代史は資料が多すぎるがその価値が定まっていないために、どちらも空白の部分がある。「歴史」はやはり推理の愉しさがなくてはならない。少ない資料と資料の間の空白をつなぐ思索の愉しさはいうににいわれない。また真為とりまぜた過多な資料を考えながらよりわける作業、それによって生じる真空の部分を埋める愉しさ、それは古代史にも共通する。 が、それが勝手な憶測にならないようにいつも自分を戒めている。ひとりで想像するぶんならかまわないが、文章にして世間に出す以上、それだけ責任を感じなければならない。そこには客観的な実証性が必要とされる。はっきりした物的証拠のようなものは提出できなくとも、論証にはそれに近い普遍性がなければんらぬ。 |
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作品分類 | エッセイ | |
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