松本清張_老十九年の推歩

松本清張短篇小説館(4/5話)〕

題名 老十九年の推歩
読み ロウ19ネンノスイホ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集66〕

●シリーズ名=松本清張短篇小説館
●全5話
1.「
松本清張短篇小説館 思託と元開」(全5話 1/5)※【松本清張全集66】
2.「
松本清張短篇小説館 南半球の倒三角」(全5話 2/5)※【名札のない荷物】
3.「
松本清張短篇小説館 信号」(全5話 3/5)※【途上 松本清張初文庫化作品集B】
4.「松本清張短篇小説館 老十九年の推歩(全5話 4/5)※【途上 松本清張初文庫化作品集B】
5.「
松本清張短篇小説館 二醫官傳(両像・森鴎外)」(全5話 5/5) ※【両像・森鴎外】
本の題名 途上 松本清張初文庫化作品集B【蔵書No0209】
出版社 (株)双葉社
本のサイズ 文庫(双葉文庫)
初版&購入版.年月日 2006/02/20●初版
価格 548(522+26)
発表雑誌/発表場所 「文藝春秋」
作品発表 年月日 1984年(昭和59年)10月・11月〜1985年1月
コードNo 19841000-19850100
書き出し 佐原市の旧い通りを歩いたが、そこは市庁舎など近代的な建物が集まっているところとは離れて場所で、道幅はせまく、車のすれ違いも不自由なくらいだった。古い家並みにあとから新しい様式の家が割りこんだ形はどこの旧城下町にも見られる光景だが、房州佐原は城下町でないにしても、江戸時代に利根川の舟便の発達から物資集散河港として栄えた。古い家並みの中には土蔵造りの商家がところどころ挟まっている。ある書籍店は桟瓦葺きの屋根で切妻造り、二階建ての黒塗り土蔵造り、入り口は狭く、鎧のように重々しく、絵草紙の背景から抜け出たような構えである。また、その近くの蕎麦屋にしてもやはり切妻造り桟瓦葺き、明治中期とのことだった。そういうものを眺めながら小野川べりに出た。
作品分類 小説(短編) 72P×430=30960
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