〔(株)文藝春秋=全集31(1974/07/05)【現代官僚論】で第七話として発表〕
題名 | 現代官僚論 第九話 内閣調査室論 | |
読み | ゲンダイカンリョウロン ダイ09ワ ナイカクチョウサシツロン | |
原題/改題/副題/備考 | ●シリーズ名=現代官僚論 1.現代官僚論 2.文部官僚論 3.農林官僚論 4.検察官僚論 5.通産官僚論 6.旧内務官僚論 7.建設官僚論 8.警察官僚論 9.内閣調査室論 10.防衛官僚論 11.運輸官僚論 12.大蔵官僚論 13.外務官僚論 |
●全集(7話) 1.現代官僚論 2.文部官僚論 3.農林官僚論 4.検察官僚論 5.通産官僚論 6.警察官僚論 7.内閣調査室論 |
本の題名 | 松本清張全集 31 深層海流・現代官僚論■【蔵書No0115】 | |
出版社 | 文藝春秋 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1974/07/05●2版 | |
価格 | 1200 | |
発表雑誌/発表場所 | 「週間文春」 | |
作品発表 年月日 | 1964年(昭和39年)7月号 | |
コードNo | 19640700-00000000 | |
書き出し | 「内閣官房内閣調査室」といっても一般読者には耳慣れない役所と聞えよう。これは講和後に政治、社会情勢を背景にして生まれた特殊な政府機関で、その意味ではここの歴史はそのまま戦後の日本政府が歩いてきた道の一つを振返ることになろう。この内閣調査室は日米講和条約が発効する寸前の昭和二十七年四月に設立された。いうまでもなく、講和条約はソ連と中国を疎外して(のちに台湾の国民政府を中国の代表と認めて、これとの間に講和条約を結んでいる)成立した多数条約である。この条約によってアメリカ占領軍は日本から引揚げ、占領政策機関であったGHQは解消することになった。そのぽかりと空いた穴のあとをどうするかというのが日米双方の緊急な関心事だった。引揚げた米軍の肩代わりとしてはいわゆる「戦力なき軍隊」の保安隊の増強は、アメリカ側の強い要望であると共に日本の指導階級の切なる願いでもあった。 | |
作品分類 | ノンフィクション(短編/シリーズ) | 15P×1000=15000 |
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