松本清張_現代官僚論 第五話 通産官僚論

〔(株)文藝春秋=全集31(1974/07/05)【現代官僚論】で第五話として発表〕

題名 現代官僚論 第五話 通産官僚論
読み ゲンダイカンリョウロン ダイ05ワ ツウサンカンリョウロン
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=現代官僚論
●全13話
 1.
現代官僚論
 2.
文部官僚論
 3.
農林官僚論
 4.
検察官僚論
 5.通産官僚論
 6.旧内務官僚論
 7.
建設官僚論
 8.
警察官僚論
 9.
内閣調査室論
10.
防衛官僚論
11.
運輸官僚論
12.
大蔵官僚論
13.
外務官僚論 
●全集(7話)
1.
現代官僚論
2.
文部官僚論
3.
農林官僚論
4.
検察官僚論
5.通産官僚論
6.警察官僚論
7.
内閣調査室論
本の題名 松本清張全集 31 深層海流・現代官僚論【蔵書No0115】
出版社 文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1974/07/05●2版
価格 1200
発表雑誌/発表場所 「週間文春」
作品発表 年月日 1963年(昭和38年)10月号〜12月号
コードNo 19631000-19631200
書き出し 三十八年七月二十三日付の朝日新聞の片隅に、次のような役人の辞令が載っていた。(カッコ内は前のポスト)通産事務次官 今井善衛(特許庁長官) 大臣官房長 川出千速(鉱山局長) 企業局長 島田善仁(重工業局長) 重工業局長 森崎久寿(大臣官房審議官) 鉱山局長 加藤悌次(中小企業庁計画部長) 石化局長 新井真一(大臣官房審議官) 鉱山保安局長 田原正邦(工業技術院標準部長)公益事業局長 宮本惇(通産局次長) 特許庁長官 佐橋滋(企業局庁)このほか留任は、通商局長 松村敬一 軽工業局長 倉八正 繊維局長 磯野太郎    一般の読者で、この記事に興味をもった者は少ないだろう。それは無味乾燥な役所の辞令だから、また記事が小さいからという理由でなく、通産省自体と一般の国民生活とに密着感がないからである。敗戦直後にはお馴染みの衣料や食糧などの配給切符があった。これは通産省(商工省)の仕事だから、国民生活に結ばれていた。しかし、そういうものが無くなった現在、国民には通産省が遠い存在に見えている。
作品分類 ノンフィクション(短編/シリーズ) 38P×1000=38000
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