松本清張_古代史疑_「一大率」「女王国以北」

中央公論社=古代史疑(1977/03/10

題名A 古代史疑_「一大率」「女王国以北」
読み コダイシギ_「イチダイリツ」「ジョオウコクイホク」
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集33〕
古代史疑
三世紀の日本
大和か九州か(簡単な学説史)
私はこう考える
魏志の中の五行説
卑弥呼とはだれか
卑弥呼論
稲の戦い
「一大率」「女王国以北」
結語
本の題名 古代史疑【蔵書No0117】
出版社 中央公論社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1959/03/08●20版1977/03/10
価格 950
発表雑誌/発表場所 「中央公論」
作品発表 年月日 1966年(昭和41年)6月号〜1967年(昭和42年)3月号
コードNo 19660600-19670300
書き出し 「一大率」の解釈  『魏志』「倭人伝」の難問の一つは、次の叙述である。「女王国から以北には特に一大率をおいて諸国を検察せしめているが、諸国はこれを畏れ憚っている。伊都国には、いつも中国における刺史のような官吏がいる。王は使を出して京都(魏の都、洛陽)や帯方郡、諸韓国に行かせる。そして郡から倭国に使すると、皆津に臨みて捜露し、文書・賜遺の物を伝送して女王に詣らしめ、混乱することはない」通説の訓みに従って、こう現代文に直してみたが、大切なところだから、原文も揚げておく。「自女王国以北、特置一大率、検察諸国、諸国畏憚之、常治伊都国、於国中有如刺史、王遣使詣京都・帯方郡・諸韓国、及郡使倭国、皆臨津捜露、伝送文書・賜遺之物詣女王、不得差錯」伊都国には「一大率」なる何やら権力をもったものが在って、諸国をおそれさしているらしいのである。
作品分類 古代史
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