松本清張_古代史疑_三世紀の日本

 中央公論社=古代史疑(1977/03/10

題名A 古代史疑_三世紀の日本
読み コダイシギ_サンセイキノニホン
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集33〕
古代史疑
三世紀の日本
大和か九州か(簡単な学説史)
私はこう考える
魏志の中の五行説
卑弥呼とはだれか
卑弥呼論
稲の戦い
「一大率」「女王国以北」
結語
本の題名 古代史疑【蔵書No0117】
出版社 中央公論社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1959/03/08●20版1977/03/10
価格 950
発表雑誌/発表場所 「中央公論」
作品発表 年月日 1966年(昭和41年)6月号〜1967年(昭和42年)3月号
コードNo 19660600-19670300
書き出し 三世紀の日本
大陸との橋   日本に最初の国家がいつ頃できたかという点で学者の間に議論がある。国家とは一定の土地に多数の人々が住み、その人々の間は、支配者と被支配者との階級関係で成立しているをいう。国家の基本的な条件としては、国民、領土、統治組織の三つの要素は欠くことのできないものとされているが、これに他の干渉を許さない排他的な支配を行う統治組織をあげる人もある。古代でも、ただ単に人が土地に定着した生活グループだけでは国家とはいえないのである。われわれは祖先が弥生式土器を使い、縄文式土器を生活の用具にしていたことを知っている。早期の縄文式土器といわれる神奈川県夏島発見ものは、放射性炭素の測定によると七千年前のものだといわれる(その絶対年代の数値を疑う学者はある)最近では土器の伴わない地層に石器が発見されて、戦前の考古学者が考えていたよりも日本には、ずっと古く民族が居住していたことが分かった。 
作品分類 古代史
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