松本清張_古代史疑_卑弥呼論

中央公論社=古代史疑(1977/03/10

題名A 古代史疑_卑弥呼論
読み コダイシギ_ヒミコロン
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集33〕
古代史疑
三世紀の日本
大和か九州か(簡単な学説史)
私はこう考える
魏志の中の五行説
卑弥呼とはだれか

卑弥呼論

稲の戦い
「一大率」「女王国以北」
結語
本の題名 古代史疑【蔵書No0117】
出版社 中央公論社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1959/03/08●20版1977/03/10
価格 950
発表雑誌/発表場所 「中央公論」
作品発表 年月日 1966年(昭和41年)6月号〜1967年(昭和42年)3月号
コードNo 19660600-19670300
書き出し 卑弥呼をヒミコ、またはヒメコと訓まずに、ヒミカ=ヒムカの音をうつしたものでないかという私の仮説は、かなり蛮勇のようだが、「呼」は既記のように万葉仮名としてはヲと読むというが、通説のコとよむほか、カとよんでもさしつかえなかろう。「姫命」「姫児」だけに拘束されることはあるまい。こうしなければ宗女の「台与」の解釈がつかない。「台与」は八世紀の記録に出てくる「豊」に違いないが、三世紀の前半ごろに「姫命」の尊称があったとすれば、これも「豊姫命」として、「台与卑弥呼」と写さなければならないはずだ。もし、『魏志』「倭人伝」が「豊姫命」の下を省略したとすれば、卑弥呼も何とかの姫命であるはずであるから、当然、その頭部の名をうつさなければならぬ。たとえば、倭姫命(内藤湖南説)、倭渡島日百襲姫命(笠井新也説)、万幡姫児玉依姫命(本居宣長説)だと、それぞれの頭の名を記さなければならぬ。
作品分類 古代史
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