▼ページの最後▼
「男_02」
清張作品に登場する
男の名前に関する考察
同名の名前が増えた場合は追記として登録。
------------------------------------
その名は
「熊五郎」
(クマゴロウ)
●熊五郎 「左の腕」(【無宿人別帳】第十話)
「逃亡」(原題=江戸秘紋)
「大黒屋」(【彩色江戸切り絵図】第一話)
2020年10月21日 |
|||||||||
登場人物の名前からして時代物の作品である。 「大黒屋」に登場する熊五郎は、岡っ引きの惣兵衛の子分。惣兵衛は、「三人の留守居役」にも登場するが、そこでは熊五郎は登場しない。 見落としかも知れないが?同じ惣兵衛の子分で『幸八』と『権八』は両方に登場する。 「熊五郎」は、落語によく登場する。 八五郎がおっちょこちょいとして描かれるのに対し、乱暴者として描かれる場合が多い。 お酒が何より大好きで、酒にまつわる失敗談も多々ある。 その一方で「まんじゅうこわい」に見られる知的で抜け目ない面もあり、「子別れ」や「藪入り」などのように子供との競演もかなり多い。 『大山詣り』:泥酔して大立ち回りを演じてしまい、仲間の手によって丸坊主にされる。 『子別れ』:職業は大工。酒乱が原因で女房子供に逃げられるが、後に再び一緒になる。 『崇徳院』:お店の若旦那の恋わずらいを治すため、その相手を探して奔走する。 『粗忽長屋』:『船徳』と並び、数少ない『八五郎』との競演噺。 『猫の災難』:たまたま貰った「鯛の頭と尾っぽ」が原因で、妙な騒ぎに巻き込まれてしまう。 『上方版らくだ』:紙屑屋をこき使って仲間の葬式を出そうとして、あべこべに酒を飲んで豹変した紙屑屋にこき使われる。 落語では「大山詣り」に熊五郎が登場するが、清張作品の『大山詣で』には熊五郎は登場しない。 |
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■