その
 

男と女

その

清張作品の題名は「黒の...」とか「霧の旗」・「波の塔」など「の」が多く使われている。

ぼんやり題名の特徴などを考えていたと、きその特徴を整理してみようと思い立った。

まさに蛇足的考察である!


(第三部).

その八 20/04/21 男と女

『男』

駆ける男
影の車 第三話 薄化粧の男
死の枝 第五話 年下の男
革命を売る男・伊藤律(【日本の黒い霧】第六話)
【天皇になろうとした男 足利義満<対談・今谷明>】


『女』

絵はがきの少女
影の車 第七話 鉢植えを買う女
女囚(改題)
黒の線刻画 第三話 馬を売る女
獄衣のない女囚
天才画の女
地方紙を買う女
ミステリーの系譜 第三話 肉鍋を食う女
菊枕 ぬい女略歴
彩色江戸切絵図 第六話 女義太夫
大奥婦女記
 1.乳母将軍
 2.矢島の局の計算
 3.京から来た女
 4.予言僧
 5.献妻
 6.女と僧正と犬
 7.元禄女合戦
 8.転変
 9.絵島・生島
10.ある寺社奉行の死
11.米の値段
12.天保の初もの

巻頭句の女
黒い血の女
距離の女囚


※おまけ
古代史疑/「一大率」「女王国以北」
松本清張社会評論集 T 汚職の中の女
エッセイより 南北であった女
エッセイより 占領「鹿鳴館」の女たち
あとがき_松本清張全集 36 地方紙を買う女・短編2


●「男」と「女」で、ダバダバダ〜
さすがに、「男」と「女」が同時に出るタイトルは無かった。

題名に関する一考察の最初が、【「買う女」と「売る女」】でした。
地方紙を買う女」 ・「馬を売る女 」です。
今回は、「」に絞って考察!

駆ける男
影の車 第三話 薄化粧の男
死の枝 第五話 年下の男


タイトルに「男」とあると、その男が主人公ではないかと想像する。
主人公でも、犯人の場合もあるし、被害者の場合もある。
●【駆ける男
ハシリドコロ=〈はしりどころ(走野老)=ナス科の多年草〉を食べさせられ、その毒素である
アルカロイドが神経異常を起こさせるわけで、この根茎を食べると狂い走る。
狂い走りの結果、心臓麻痺で死んだ男の話である。「駆ける男」は被害者だ。
●【影の車 第三話 薄化粧の男
共犯者が不仲を演出し、最後に犯人として登場する結末である。共犯者は本妻と愛人。
「薄化粧の男」は被害者。
●【死の枝 第五話 年下の男
まだ、紹介作品に取り上げていないので、詳しい内容は不明だが
書き出しからの想像だが、結婚する機会を逃した女の恋愛がストーリー?事件の手がかりは無い。



2020年04月21日記