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空白...

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清張作品の題名は「黒の...」とか「霧の旗」・「波の塔」など「の」が多く使われている。

ぼんやり題名の特徴などを考えていたと、きその特徴を整理してみようと思い立った。

まさに蛇足的考察である!


(再開/第二部)

No0A 08/07/13 ●空白...

2年ぶりの再開です。 テーマは「空白」です。
愛と空白の共謀
1958年(昭和33年)12月12日号 「女性自身」

空白の意匠
1959年(昭和34年)4月号〜5月号 「新潮」

小説としては2作品
「空白」は言葉として無限の広がりを感じさせる。
反面、「空白」は無であり、存在がないのである。
なんだか哲学的である。
色として「白」は、清張作品の「黒」のイメージの対極であるが
「白」の付く作品も多い。
1950年代後半の作品であるが、当時「黒」の付く作品も多く

清張=「黒」を決定づけた、「日本の黒い霧」シリーズは1960年からである。

清張通史2 空白の世紀
1976年(昭和51年)1月1日〜1978年(昭和52年)7月6日 「東京新聞」
>文字のない世紀  文字がないというのは、せまい意味では日本側に文字による歴史的な記録がない
>ということである。
文字通り、空白の時代なのだろう。

2008年07月13日記