題名 | 昭和史発掘 第三話 朴烈大逆事件 | |
読み | ショウワシハックツ ダイ03ワ ボクレツタイギャクジケン | |
原題/改題/副題/備考 | 【重復】〔(株)文藝春秋=昭和史発掘1〕 | |
●シリーズ名=昭和史発掘●全20話 1.陸軍機密費問題〔昭和史発掘1〕 2.石田検事の怪死〔昭和史発掘1〕 石田検事の怪死〔全集32〕 3.朴烈大逆事件〔昭和史発掘1〕 朴烈大逆事件〔全集32〕 4.芥川龍之介の死〔昭和史発掘2〕 芥川龍之介の死〔全集32〕 5.北原二等卒の直訴〔昭和史発掘2〕 北原二等卒の直訴〔全集32〕 6.三・十五共産党事件〔昭和史発掘2〕 三・十五共産党事件〔全集32〕 7.「満州某重大事件」〔昭和史発掘3〕 8.佐分利公使の怪死〔昭和史発掘3〕 佐分利公使の怪死〔全集32〕 9.潤一郎と春夫〔昭和史発掘3〕 潤一郎と春夫〔全集32〕 10.天理研究会事件〔昭和史発掘4〕 天理研究会事件〔全集32〕 11.『桜会』の野望〔昭和史発掘4〕 12.五・十五事件〔昭和史発掘4〕 13.スパイ”M”の謀略〔昭和史発掘5〕 スパイ”M”の謀略〔全集32〕 14.小林多喜二の死〔昭和史発掘5〕 15.京都大学の墓碑銘〔昭和史発掘6〕 16.政治の妖雲・穏田の行者 〔対談:昭和史発掘1〕 17.天皇機関説〔昭和史発掘6〕 18. 「お鯉」事件〔対談:昭和史発掘1〕 19.永田鉄山刺殺(陸軍士官学校事件) 〔昭和史発掘6〕 20.二・二十六事件〔昭和史発掘7〜13〕 1.相沢事件/軍閥の暗闘 2.相沢公判/ 北、西田と青年将校運動 3.安藤大尉と山口大尉/二月二十五日夜 4.襲撃/「諸子ノ行動」 5.占拠と戒厳令/奉勅命令/崩壊 6.特設軍法会議/秘密審理 7.判決/終章 |
●全集(全9話) 1.石田検事の怪死 2.朴烈大逆事件 3.芥川龍之介の死 4.北原二等卒の直訴 5.三・十五共産党事件 6.佐分利公使の怪死 7.潤一郎と春夫 8.天理研究会事件 9.スパイ”M”の謀略 |
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本の題名 | 松本清張全集 32 昭和史発掘■【蔵書No0121】 | |
出版社 | 文藝春秋 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1974/07/05●2版 | |
価格 | 1200 | |
発表雑誌/発表場所 | 「週刊文春」 | |
作品発表 年月日 | 1964年(昭和39年)8月17日号〜9月21日号 | |
コードNo | 19640817-19640921 | |
書き出し | 石田基検事の不慮の死が、自らが取り調べていた陸軍機密費費消問題と、右翼の直願問題によって招かれたことは、これまで書いてきたとおりだが、直願問題の根元となった朴烈の大逆事件をこれからふり返ってみたい。この事件の内容は、簡単にいうと、朝鮮人朴烈が、その内妻金子文子と共謀して、爆弾をもって摂政宮(現天皇)を暗殺しようとたくらんで爆弾の入手を準備中だったというほどのことである。しかし、準備と見るには何一つ具体性のないことだった。だが、両人には大審院で大正十五年三月二十五日死刑の判決言渡しがあった。これについてはあとでくわしく述べるとして、両人は判決をうけると同時に獄に下ったが、それから十日後の四月五日、「特典ヲ以テ死刑囚ヲ無期懲役ニ減刑セラル」との特赦をうけた。大逆事件で幸徳秋水のばあいは、恩赦からはずされた十名は判決から六日目に死刑を執行せられ、難波大助のばあいは、判決の翌々日に死刑の執行がなされている。それにくらべて朴烈と金子文子が恩赦になったのは異例だとして当時の右翼方面を刺戟したのだ。 | |
作品分類 | ノンフィクション(短編/シリーズ) | |
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