その
 

一、二、三、

その

清張作品の題名は「黒の...」とか「霧の旗」・「波の塔」など「の」が多く使われている。

ぼんやり題名の特徴などを考えていたと、きその特徴を整理してみようと思い立った。

まさに蛇足的考察である!


(第三部).

その四 15/03/21 一、二、三、の題名は...

●一(1)
十万分の一の偶然
一年半待て
柳生一族
一九五二年日航機「撃墜」事件
交通事故死亡1名」(死の枝 第一話)
 ※1は、アラビア数字の1


●二
雨の二階」(絢爛たる流離 第五話)
二つの声」(黒の様式 第四話)
二人の真犯人」(ミステリーの系譜 第四話)
二階
奥羽の二人
二代の殉死
二すじの道
「一九五二年日航機「撃墜」事件」

●三(参)
三人の留守居役」(彩色江戸切絵図 第四話)
三位入道
三味線
西連寺の参詣人


※2021年06月21日:訂正と追加考察
【一】
雀一羽
なぜか、抜けていた。

【二】
二冊の同じ本
二重葉脈
なぜか上記の二つが抜けていた。

【三】
西連寺の参詣人」は、「参」で今回のテーマには該当しないと思う。

●これもなぜか???、一が、1抜け。二が、2抜け。三がテーマ外
気まぐれに再点検していて見つけたのですが、自称完璧主義者で大雑把な性格のなせる技です。
平にご容赦下さい。

数字が直接的な意味を持つ題名は限られているようだ。特に最初の一文字が数字となると限られてくる。

一、では
一年半待て

二、では
二つの声」(黒の様式 第四話)
二人の真犯人」(ミステリーの系譜 第四話)
二階
二代の殉死

二すじの道

※追加(2021年6月21日)
二冊の同じ本
二重葉脈


三、では
三人の留守居役」(彩色江戸切絵図 第四話)
三位入道


すべてが数として意味がある。当然ではあるが、三位入道」は少々違う。
「三位」は
サンミと読むのが正解か?
《「さんい」の連声(れんじょう)》 例:「因縁 (インネン) 」「雪隠 (セッチン) 」
1 位階の第三位。正三位と従三位。また、それに叙せられた人。
2 キリスト教で、父(神)と子(キリスト)と聖霊のこと。数字に共通


題名に四、五、六、...となるとさらに少なくなりそうだ。
「四」はなさそうだ。数字として中途半端な感じする。四=死のイメージで題名に不向き...「死」の作品は数点ある。
六畳の生涯」に引っ掛けて「四畳半の生涯」では狭すぎるか?
五十四万石の嘘
六畳の生涯(【黒の図説】第五話)
六月の北海道●《改題=「すずらん」》

七種粥(【紅刷り江戸噂】第一話)
八十通の遺書
九十九里浜
十万分の一の偶然




2015年03月21日記