影の車 第四話 潜在光景(完成登録:1007

題名B 影の車 第四話 潜在光景
読み カゲノクルマ ダイ4ワ センザイコウケイ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)新潮社=共犯者(新潮文庫)〕
【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集1〕
●シリーズ名=影の車
●全8話
1.
確証〔(株)文藝春秋=松本清張全集1〕
  
確証〔(株)新潮社=黒地の絵 傑作短編集二〕
2.
万葉翡翠〔(株)文藝春秋=松本清張全集1〕
  
万葉翡翠〔(株)新潮社=駅路 傑作短編集六〕
3.
薄化粧の男〔(株)文藝春秋=松本清張全集1〕
  
薄化粧の男〔(株)新潮社=駅路 傑作短編集六〕
4.
潜在光景〔(株)文藝春秋=松本清張全集1〕
  
潜在光景〔(株)新潮社=共犯者〕
  
潜在光景〔(株)角川書店=潜在光景〕
5.
典雅な姉弟〔(株)文藝春秋=松本清張全集1〕
  
典雅な姉弟〔(株)新潮社=共犯者〕
6.
田舎医師〔(株)文藝春秋=松本清張全集1〕
  
田舎医師〔(株)新潮社=宮部みゆき選〕
7.
鉢植えを買う女〔(株)文藝春秋=松本清張全集1〕
  
鉢植えを買う女〔(株)角川書店=潜在光景〕
8.
突風
(株)角川書店=潜在光景
潜在光景
本の題名 潜在光景【蔵書No0212】
出版社 (株)角川書店
本のサイズ 文庫(角川ホラー文庫)
初版&購入版.年月日 1994/10/10●初版
価格 500/古本349=(1+送料340)
発表雑誌/発表場所 「婦人公論」
作品発表 年月日 1961年(昭和36年)4月号
コードNo 19610400-00000000
書き出し 私が小磯泰子と二十年ぶりに再会したのは、帰宅途中のバスの中だった。私の家は、都心から国電で三十分ばかり乗り、私鉄に乗り換えて二十分かかる。それからバスで三十分もかかるという、ひどく辺鄙なところだった。七,八年前は麦畠だったのが、今ではすっかり住宅地になっている。バスも二年前からやっと開通するようになった。その日は会社からの帰りだから、多分、七時ごろであったと思う。私が吊り革にぶら下っていると、すぐ隣にいた三十四,五ぐらいの女が、何かの拍子にこちらを向き、びっくりしたような声をあげた。「あら、あなたは、浜島さんじゃありませんか?」その女は、こざっぱりしたワンピースを着て、手に小さな鞄を抱えていた。夏の初めのことである。私は、自分の名前を云われたが、すぐ、彼女が誰か分からなかった。先方では、懐かしそうな眼をしてにこにこ笑っていた。
作品分類 小説(短編/シリーズ)
検索キーワード 記憶・男出入り・殺意・子持ち・未亡人・出刃包丁・毒饅頭・伯父・殺人未遂