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「08」
清張作品に登場する
女性の名前に関する考察


同名の名前が増えた場合は追記として登録。
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その名は
安子・矢須子・泰子・保子(2024/07/21:追記)
(ヤスコ)

●安子
渡された場面
安子 「千鳥旅館」の女中、信子の同僚。信子に小寺の死亡を知らせる。
安子(ヤスコ)

箱根初詣で
(【隠花の飾り】第九話)
安子 河上正志の妻。ぎすぎすした顔に度の強い眼鏡。
英語も話せる高学歴
河上 安子(カワカミヤスコ))

献妻
(【大奥婦女記】第五話)
安子 成貞、阿久里の一人娘。婿養子として成住を迎える。綱吉の餌食になる。
安子(ヤスコ))


●矢須子
春田氏の講演
矢須子 25、6歳。評論家春田氏のファン?。実は大泥棒
羽沢 矢須子(ウザワヤスコ)


●泰子
潜在光景(【影の車】第四話)
泰子 35歳?。仕事は保険の集金。夫と死別、6歳の男の子と2人暮らし
小磯 泰子(コイソヤスコ)


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「ヤスコ」は、5人
三人の安子。
一人は、「矢須子」
残りの一人は、「泰子」、「タイコ」とも読めるが、「ヤスコ」で登録。
三人の「安子」だが、【献妻】は、時代物。
【渡された場面】の安子はほんの脇役。
【箱根初詣で】の安子は準主役といったところ。
【春田氏の講演】の矢須子も主役級、【潜在光景】の泰子も同様。
一人として同じキャラクターの人物はいない。年齢は30歳前後?

年代順に並べると。(古い順)
●【献妻】安子:1955年(昭和30年)10月~1956年(昭和31年)12月(新婦人)
●【潜在光景】泰子:1961年(昭和36年)4月号(婦人公論)
●【春田氏の講演】矢須子:1963年(昭和38年)4月10日号(週刊女性)
●【渡された場面】安子:1976年(昭和51年)1月1日号~7月15日号(週刊新潮)・長編。
2022/07/06:追記● 【足袋】泰子:1978年(昭和53年)1月号(小説新潮)
●【箱根初詣で】安子:1979年(昭和54年)1月号(小説新潮)

全年代に登場している。
比較的使いやすい名前なのかも知れない。

追加(2022年07月21日)----------------------

六人目のヤスコ。
「泰子」としては二人目。
平凡な主婦が夫の浮気から思わぬ方向に流されていく。
流れに翻弄されながら、最期には『妻』と言う座を守りきることになりそうだ。

足袋
(【隠花の飾り】第一話)
泰子 村井英男の妻。津田京子の弟子の女から夫の不貞を密告される。京子の執念深さに翻弄される。
夫とは元の鞘に収まるのか?
井村 泰子(イムラヤスコ)


追加(2024年07月21日)----------------------
●保子

七人目のヤスコ。
「保子」の登場。
夫の石井謙一とは最悪の夫婦仲と言える。息子の恭太と全く折り合いが悪く絶望的な関係。
息子の事を廻っても夫婦仲の悪さがあるが、夫の謙一に女がいることを感づいている。
修復不可のナ夫婦関係。夫は理事長の地位を狙うことに掛けている。


混声の森

保子 悪妻として描かれている。夫の謙一に女がいることを感じていて態度に出してしまう性格。
入院中の夫と喧嘩になり別居状態になる。
息子の恭太とは理解し合うことが出来ず絶望的な関係になる。その事を謙一に責められ卑屈な態度に終始する。
石井 保子(イシイヤスコ)



2022年07月21日記


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