松本清張(1019)_春田氏の講演

題名 春田氏の講演
読み ハルタシノコウエン
原題/改題/副題/備考  
本の題名 失踪の果て【蔵書No0185】
出版社 (株)角川書店
本のサイズ 文庫(角川文庫)
初版&購入版.年月日 1987/10/25●再版1987/11/10
価格 340/古本 170(税5%込み)
発表雑誌/発表場所 「週間女性」
作品発表 年月日 1963年(昭和38年)4月10日号
コードNo 19630410-00000000
書き出し 春田令吉は評論家である。近ごろは評論家という名前がやたらとふえたが、春田令吉はもう二十年前から、この名前を頂戴している。彼を呼ぶのに教育評論家というものもあるし、社会評論家というのもいる。雑誌によっては、といっても婦人雑誌が主だが、そのときどきによって肩書きが違ってくる。彼は雑誌や新聞の人生相談欄の担当もしているから、そういう意味では社会評論家かもしれない。しかし、子供のしつけとか、若い学生の、性の問題とかも書くから、教育評論家ともいえる。まあ、両方を合わせた評論家と思えば間違いない。春田令吉は筆も達者だが、むしろ講演のほうが得意である。実際、彼は年じゅう日本各地を回って講演をしている。その集まりは多く婦人層が対象となっている。彼の講演を聴いた人の感想によると、人生の機微をよく心得た話で、たとえば大学教授のような抽象的な高遠なそれと違い、きわめて具体的で合点がいくそうである。
作品分類 小説(短編) 23P×510=11730
検索キーワード 教育評論家・講演・婦人雑誌・詐欺・三人組・弟