松本清張_名札のない荷物 6. 日記メモ1968・3

題名 名札のない荷物 6. 日記メモ1968・3
読み ナフダノナイニモツ 6. ニッキメモ1968・3
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=名札のない荷物
●全8話
1.怨霊のなぐさめ
2.
天正十年のマクベス
3.
「兵隊王」の丘から
4.
立ちどまる賢人
5.
日記メモ1968・2
6.日記メモ1968・3
7.
南半球の倒三角〔松本清張短篇小説館(2/5話)の再録〕
8.
鼎談・人類共通の敵エイズを考える 座談会/鼎談=塩川優一・寺松尚・松本清張
本の題名 名札のない荷物【蔵書No0001】
出版社 (株)新潮社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1992/08/25●3版1972/09/20
価格 1165+税(3%)/古本 88(税5%込み)+送料340
発表雑誌/発表場所 「新潮45」
作品発表 年月日 1991年(平成3年)10月号
コードNo 19911000-19911000
書き出し 三月一日(金)(承前)
ビエンチャンの阿片窟を見て思った。
阿片窟を書いた日本人の小説では佐藤春夫の短編『指紋』がある。
長いあいだ外国を歩いて音信不通だった「私」の親友が十五年ぶりに帰国してとつぜん「私」を訪ねてくる。親友は三十歳のはずなのに老人のように異様にふけていた、表情も非常に鈍くなっていた。ただ彼の目の光だけは宝石のように光輝燦然としていた。
親友は語る。それは彼がロンドンのイーストエンドでマドロスだった男と遇い、居酒屋で意気投合してお互いに酔うところから。
そうして酔ったあげく、怪しげなマドロスは親友を阿片窟に連れて行く。親友は彼の阿片の吸煙料を負担する。
作品分類 エッセイ
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