松本清張(1046)_別冊黒い画集 第五話 陸行水行

〔(株)文藝春秋=全集7(1972/08/20):【別冊黒い画集】第四話〕

題名 別冊黒い画集 第五話 陸行水行
読み ベッサツクロイガシュ ダイ05ワ リクコウスイコウ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)新潮社=(駅路) 傑作集短編(六)〕
●シリーズ名=別冊黒い画集
●全7話
1.
事故
2.
熱い空気
3.
獄衣のない女囚
4.

5.陸行水行
6.断線
7.
寝敷き
●全集(6話)
1.
事故
2.
熱い空気
3.

4.陸行水行
5.寝敷き
6.
断線

※全集から「獄衣のない女囚」が外れる。
本の題名 松本清張全集 7 別冊黒い画集・ミステリーの系譜【蔵書No0079】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1972/08/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「週刊文春」
作品発表 年月日 1963年(昭和38年)12月25日号〜1964年(昭和39年)1月6日号
コードNo 19630715-19631014
書き出し 九州の別府から小倉方面に向かって約四十分ばかり汽車で行くと、宇佐という駅に着く。宇佐神宮のあるので有名な町だ。この宇佐駅からさらに北へ向かって三つ目に豊前善光寺という駅がある。そこから南のほう、つまり山岳地帯に支線が岐れていて四日市という町まで行っている。この辺は山に囲まれた所で、さらに南に行けば、九州アルプスの名前で通っている九重高原に至る。四日市の駅で降りると、バスは山路の峠を走るが、その峠を越すと山峡が俄に展けて一望の盆地となる。早春の頃だと、朝晩、盆地には靄が立籠め、墨絵のような美しい景色となる。ここの地名は安心院と書いて「あじみ」と読ませる。正確には大分県宇佐郡安心院町である。正月をすぎたばかりの午後だった。一人の中年男がバスを安心院の町で降り、盆地の縁をなしている西の山の山麓に向かって歩いていた。風采は上がらない。それほど健脚ではないとみえて、ときどき田舎路で休んだ。ただの旅行客なら、こんな場所に来ることはない。といって農家相手の農機具や肥料の外交員でもなかった。
作品分類 小説(短編/シリーズ) 37P×1000=37000
検索キーワード 魏志倭人伝・郷土史家・安心院・宇佐神宮・詐欺師・名刺・邪馬台国・伊都国・大学教授・広告