題名 | 葉花星宿 | |
読み | ヨウカセイシュク | |
原題/改題/副題/備考 | ●シリーズ名=文豪 ●全3話 1.行者神髄 2.葉花星宿 3.正太夫の舌 |
単独作品として登録 |
本の題名 | 文豪■【蔵書No0202】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | 文庫(文春文庫) | |
初版&購入版.年月日 | 2000/06/10●初版 | |
価格 | 562+税(5%)/古本349=(9+送料340) | |
発表雑誌/発表場所 | 「別冊文藝春秋120」 | |
作品発表 年月日 | 1972年(昭和47年)6月号 | |
コードNo | 19770600-00000000 | |
書き出し | 戦前の大審院長だった三宅正太郎の「裁判の書」という随筆集は、わたしには興味があって、これまでもその中から二、三度は引用したことがある。この人は趣味がひろく、文章もうまい。今は知らないが、旧い裁判官には尊敬されていたようである。いま、本が手もとに見当たらないので正確な引用はできないが、裁判官が公正な判決をするための心得を自分の経験から説いた文章があった。京都所司代として有名だった板倉勝重だか重宗だかが茶臼を挽きながら障子越しに訴え人や被告人の申立てを聞いたのは、心を鎮めるためでなく、相手の顔を見ると、好悪の印象に気持ちが支配されやすいからで、こういう心がけは裁判官として大事であるという意味のことが書いてあった。三宅は茶道に造詣があったようだから、よけいに板倉政要に惹かれたのであろう。 | |
作品分類 | 小説(短編) | 40P×510=20400 |
検索キーワード | 板倉重勝?重宗?政要? |