題名 | 神々の乱心(上) | |
読み | カミガミノランシン_01(ジョウ) | |
原題/改題/副題/備考 | 「神々の乱心(上)」 「神々の乱心(下)」 |
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本の題名 | 神々の乱心(上)■【蔵書No0189】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | 文庫(文春文庫) | |
初版&購入版.年月日 | 2000/01/10●初版 | |
価格 | 590+税(5%)/古本 210(税5%込み)+送料294÷4 | |
発表雑誌/発表場所 | 「週刊文春」 | |
作品発表 年月日 | 1990年(平成02年)3月29日号〜1992年(平成04年)5月21日号(病気のため休載) | |
コードNo | 19900329-19920521 | |
書き出し | 東武鉄道東上線は、東京市池袋から出て埼玉県川越市を経て、秩父に近い寄居町にいたっていた。武蔵野平野の西南部を横断しているかたちである。その途中に「梅広」という駅がある。昭和八年現在の東武鉄道の時刻表で池袋駅から所要時間が約一時間である。ここは埼玉県比企郡梅広町で、人口約一万三千。郡役所、裁判所出張所、警察署、比企郡繭糸同業組合支部、武州中央銀行支店、県立中学校、小学校などが備わっている。駅前通りには商店がならび、料理店も多い。旅館は六軒ある。駅前広場にタクシーが以前からみると相当ふえた。二つの自動車会社が一日平均三十台近くの車を動かして川越市、熊谷市、鴻巣町、玉川村方面へ客を運んでいる。昭和八年十月十日午後二時半ごろ、埼玉県特別高等警察課第一係長警部古屋健介が北村幸子を梅広警察署に呼び入れて参考人として尋問したのは、次のように偶然のことからだった。 | |
作品分類 | 小説(長編) | 890P×570=507300(460P+430P) |
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