題名 | 神々の乱心(下) | |
読み | カミガミノランシン_02(ゲ) | |
原題/改題/副題/備考 | 「神々の乱心(上)」 「神々の乱心(下)」 |
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本の題名 | 神々の乱心(下)■【蔵書No0190】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | 文庫(文春文庫) | |
初版&購入版.年月日 | 2000/01/10●初版 | |
価格 | 590+税(5%)/古本 210(税5%込み)+送料294÷4 | |
発表雑誌/発表場所 | 「週刊文春」 | |
作品発表 年月日 | 1990年(平成02年)3月29日号〜1992年(平成04年)5月21日号(病気のため休載) | |
コードNo | 19900329-19920521 | |
書き出し | 琴平町一丁目の金刀比羅宮は、東の虎ノ門に近いので虎ノ門金比羅宮といわれている。角地で境内は広く、石鳥居をくぐると北側に黒漆塗りの鳥居があり、拝殿に向かう。拝殿と本殿は銅瓦葺きで、屋根の棟には金比羅の金を丸で囲った黄金色の紋章がならんでいる。船舶の神とされているだけに海運業者の寄進が多く、社殿の外の神楽殿、神饌所、社務所、講社部屋などの破風造りもはなやかだった。噴水装置の池は境内のほぼ中央にある。池の岩には亀が這っている。まわりには売店などがあった。五時半に萩園泰之が行くと、伏小路為良しは先に来ていて池の亀を眺めていた。「やあ、待たせたね」「ぼくもいま来たばかりだ。金比羅さんにくるのは十年ぶりかな。十年前からするとずいぶん賑やかになったね。だいいち、ああいう旗は揚がってなかった」伏小路は本殿のうしろの空に翻る日の丸をさした。大きな日章旗は二カ所にあがっていた。 | |
作品分類 | 小説(長編) | 890P×570=507300(460P+430P) |
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