松本清張_清張通史6 寧楽

題名 清張通史6 寧楽
読み セイチョウツウシ6 ネイラク
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=清張通史
●全6話
1.
邪馬台国
2.
空白の世紀
3.
カミと青銅の迷路
4.
天皇と豪族
5.
壬申の乱
6.寧楽
本の題名 清張通史6 寧楽【蔵書No0164】
出版社 (株)講談社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1983/09/25●初版
価格 850
発表雑誌/発表場所 「東京新聞」
作品表発表 年月日 1976年(昭和51年)1月1日〜1978年(昭和52年)7月6日
コードNo 19760101-19780706
書き出し 精密な史料と好奇心  奈良時代となると書くことがたいへんふえてくる。政治史からすると、律令制度による中央政府(朝廷)の全国統括と官僚政治、これを政界の動きからみると、藤原氏一門の執権と皇親政治回復派との争闘、唐の留学から帰国したインテリ層の進出、宮廷内派閥の相剋といったところがあげられよう。宗教史からすると、仏教の全盛と、それにともなう諸寺院の勢力増大がある。宗教は統治の手段として政治に利用される。文化的には仏教美術が最盛期である。唐より輸入されたものに西域的な影響がある。それは当然に日本と唐との外交史にもなり、間接的には、いわゆるシルクロード経由の中央アジア・西アジアとの文化的交渉史にもなる。文学的には、『古事記』『日本書紀』『万葉集』『風土記』『懐風藻』などが対象になる。これから政治も民族も社会制度も知られる。当時の思想道徳が考えられれる。
作品分類 古代史(通史/シリーズ) 383P×540=206820
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【帯】青丹よし享楽のみやこは咲く花のにほうが如くいま盛りなり−−小野老。律令制の整備、藤原氏の台頭、古事記、日本書紀の完成など、古代国家は仏教を中心に、栄耀栄華を誇った。と同時に権謀術数もはびこり、多くの叛乱も相次いだ。東アジア、とりわけ唐や西域との交流という比較史的視点を導入して、奈良期をダイナミックに跡づけた清張史学の力作。