松本清張_小説と古史への旅 道鏡事件の謎と清麻呂(改題)

(原題=備前の歴史と雑話)

題名 小説と古史への旅 道鏡事件の謎と清麻呂
読み ショウセツトコシヘノタビ ドウキョウジケンノナゾトキヨマロ
原題/改題/副題/備考 ※岡山和気町中央公民館(1983年4月17日講演)
(原題=備前の歴史と雑話)
小説の材料」■講演■
わたしの小説取材から見た人物像」■講演■
岡倉天心とその周辺」■講演■
わたしの小説作法」■講演■
古代史へのいざない」■講演■
祭神の謎と神事
道鏡事件の謎と清麻呂■講演■
古代を検証する」■座談会■
本の題名 小説と古史への旅【蔵書No0179】
出版社 日本放送出版協会
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1983/12/20●初版
価格 1300
発表雑誌/発表場所 講演/「備前の歴史と雑話」・岡山県和気町中央公民館
作品発表 年月日 1983年(昭和58年)4月17日
コードNo 19830417-00000000
書き出し 松本でございます。わたしが、町長さんから、和気町制三十周年記念式典ということでお話をするようにという交渉を受けまして、簡単に引き受けたのは二つの理由がございます。一つは、和気清麻呂像がこの近くの藤野にあるそうでございますが、その作者の朝倉文夫さんは九州の大分県の出身であります。そのお嬢さんの朝倉摂さん、これは絵描きさんでありますが、この朝倉摂さんとわたしとは長い間のおつきあいがあります。それから私は北九州の小倉生まれであります。小倉の東のほうに足立山という山がございます。その山の麓に、やはり和気清麻呂像がございます。それは猪に乗っている清麻呂であります。なぜ清麻呂が猪に乗っているかと申しますと、清麻呂が道鏡のために大隅に流される(七六九年)途中、道鏡の放った暗殺団が後から追いかけてくる。道鏡は、清麻呂を大隅に流すだけでは安心できず、殺そうというので暗殺団を差し向けるのですが、その殺し屋どもを蹴散らしたのが足立山からあらわれた猪だったという伝説でございます。
作品分類 講演/古代史
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