松本清張_清張通史4 天皇と豪族

題名 清張通史4 天皇と豪族
読み セイチョウツウシ4 テンノウトゴウゾク
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=清張通史
●全6話
1.
邪馬台国
2.
空白の世紀
3.
カミと青銅の迷路
4.天皇と豪族
5.壬申の乱
6.
寧楽
本の題名 清張通史4 天皇と豪族【蔵書No0162】
出版社 (株)講談社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1978/09/04●初版
価格 850
発表雑誌/発表場所 「東京新聞」
作品表発表 年月日 1976年(昭和51年)1月1日〜1978年(昭和52年)7月6日
コードNo 19760101-19780706
書き出し 大部族連合体国家  前巻の終わりは、倭王讃以下の五王が南宋に称号の承認を要請した五世紀の後半、考古学では古墳時代の中期までだった。本巻ではまず六七二年におきた壬申の乱に立ちどまることにしたい。五王の最後の「武」(雄略天皇)に宋朝が称号を認めたのは四七八年だから、壬申の乱までの間に一九四年間がはさまっている。通史として中間の約二〇〇年の歴史を飛ばすのはもちろん乱暴というよりも無茶であろう。けれどもこの「通史」ははじめにおことわりしたように線上に数少ない力点を設定し、そこを中心に前後を見ようとするものである。では、どうして壬申の乱に立ちどまるのかをいう。一口にいえば、この乱を経て日本に最初の実質的な統一古代国家ができあがったからである。別ないいかたをすれば大王(この名称については二二ページ参照)がはじめて独裁的な支配を諸部族首長のうえにふるうことができたのである。
作品分類 古代史(通史/シリーズ) 281P×540=151740
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【帯】古代国家はいかにして成立したか。国家としての体制を整え、歴史を動かしていたのは誰であったか。天皇家と豪族のあいだには、確執と暗闘が渦巻き、影の支配者が「黒幕」として権力をにぎる。虚飾にいろどられた聖徳太子と藤原鎌足、疑惑に満ちた十七条憲法と大化の改新−−。的確な史書批判を通じて史実を究明し、国家黎明期の動乱を跡づける力作。