松本清張_清張通史1 邪馬台国

題名 清張通史1 邪馬台国
読み セイチョウツウシ1 ヤマタイコク
原題/改題/副題/備考 【重複】〔日本放送出版協会(NHK出版)=清張 古代遊記 邪馬台国〕
●シリーズ名=清張通史
●全6話
1.邪馬台国
2.空白の世紀
3.
カミと青銅の迷路
4.
天皇と豪族
5.
壬申の乱
6.
寧楽
本の題名 清張通史1 邪馬台国【蔵書No0159】
出版社 (株)講談社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1976/11/10●2版
価格 850
発表雑誌/発表場所 「東京新聞」
作品表発表 年月日 1976年(昭和51年)1月1日〜1976年(昭和51年)5月27日
コードNo 19760101-19760527
書き出し 歴史をさかのぼる  河川は切れめなく流れている。どこを区切りようもない。水に上流と中流とのさかいめはないし、中流と下流の境界もはっきりしない。上流といい、中流といい、下流というのは、長い川を人が便宜上、寸法的に分断した漠然としたいいかたで、もちろん自然の流れがその区分のところでとまっているのでもなければ、水の色を変えているわけでもない。歴史もそのとおりで、その時代区分へ、便宜的に名前をいろいろつけているが、その区分のところで、たとえば、映画の場面転換のように、ぱっと歴史がきりかわるわけではない。流れの水を切ることができない。日本歴史で、中世をおもにしらべる学者や研究家がいるとする。川の呼び名からすれば、中流のあたりになるだろう。けれども中世は、その前の上代を切れ目のないかたちでひきついでいるのだから、中世の専門家は上代の歴史も研究していなければ、ほんとうのところはわからない。
作品分類 古代史(通史/シリーズ) 273P×540=147420
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【帯】女王卑弥呼は殺害された−−。北部九州は魂の《コロニー》であった。卓抜な推理をもって邪馬台国の真実に肉薄する本書は、長い論争にひとつの終止符をうつであろう。過去の学説研究に精細な検討をくわえ、新しい邪馬台国像をうちたてる画期的成果がここにある。著者独自の鋭い史眼から日本の歴史を探究し通説の虚像をうちやぶる待望のシリーズ第一巻