松本清張_私説・日本合戦譚 第三話 山崎の戦

題名 私説・日本合戦譚 第三話 山崎の戦
読み シセツ・ニホンガッセンタン ダイ03ワ ヤマサキノイクサ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=私説・日本合戦譚
●全9話(全集)
1.
長篠の合戦
2.
姉川の戦
3.山崎の戦
4.川中島の戦
5.
厳島の戦
6.
九州征伐
7.
島原の役
8.
関ヶ原の戦
9.
西南戦争
本の題名 松本清張全集 26 火の縄 小説日本芸譚/私説・日本合戦譚【蔵書No0108】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1973/3/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「オール讀物」
作品発表 年月日 1965年(昭和40年)3月号
コードNo 19650300-00000000
書き出し 天正十年六月二日の早朝、織田信長は京都本能寺の宿舎で、明智光秀の急襲をうけてあえなく殺された。「人間五十年、化転の内くらぶれば、夢幻の如くなり。一度生を得て、滅せぬ者のあるべきか」という謡曲「敦盛」と、「死のふは一定、しのぶ草には何をしよぞ、一定かたりをこすよの」の小誦とは、日ごろの信長の愛唱するところだ。信長は、ある意味で稀代の侵略者ではあったが、戦国時代に生まれたからには、これくらいの虚無感も持っていた。死んだときが、定命に一年欠けた四十九歳。だが、彼もまさか家臣の光秀に殺されようとは、夢にも思っていなかった。光秀が、なぜ信長を討つ気になったかについては、いろいろな説がある。説というよりも、光秀の心理を推測した想像説だ。それほど、彼の信長打倒には明確な原因がない。戦争には、必ず何か社会的な要因があるはずだが、これにはそれがない。云うなれば私闘である。
作品分類 小説(短編・時代/シリーズ) 18P×1000=18000
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