松本清張_私説・日本合戦譚 第八話 関ヶ原の戦

題名 私説・日本合戦譚 第八話 関ヶ原の戦
読み シセツ・ニホンガッセンタン ダイ08ワ セキガハラノイクサ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=私説・日本合戦譚
●全9話(全集)
1.
長篠の合戦
2.
姉川の戦
3.
山崎の戦
4.
川中島の戦
5.
厳島の戦
6.
九州征伐
7.
島原の役
8.関ヶ原の戦
9.西南戦争
本の題名 松本清張全集 26 火の縄 小説日本芸譚/私説・日本合戦譚【蔵書No0108】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1973/3/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「オール讀物」
作品発表 年月日 1965年(昭和40年)8月号
コードNo 19650800-00000000
書き出し 豊臣秀吉は、慶長三年八月十八日、六十三歳で伏見城内に死んだ。「霧と散り雫と消ゆる世の中に何と残れる心なるらむ」が、「秀吉事紀」のある彼の辞世の歌という。世間には、「霧と落ち露と消えるる我が身かな難波の事は夢のまた夢」の辞世がひろく知られているが、「秀吉事紀」に揚げたほうが、彼の死にぎわの心境が託されている。秀吉は、五月五日、端午の節句の儀式をおわって発病したのだが、六月二日から足腰がたたず、しだいに危篤状態におちいった。彼は生に執着した。人間どんな高齢になっても死にたくないものだが、秀吉の場合、生に異常な執念をもった。子の秀頼が幼いからだ。それに朝鮮役に出征した将兵が、まだ帰還していないことも気がかりの一つだった。朝鮮役は秀吉の一代の不覚で、これは過去の秀吉の輝かしい経歴をご破算にするくらいの失敗であった。
作品分類 小説(中編・時代/シリーズ) 50P×1000=50000
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